「リゼロ」ファンの米アーティスト、アシュニコが語る「私が反抗する理由」

私の曲に出てくるのはフィクションのキャラクター

—『デミデビル』のオープニング曲「デイジー」のストーリーは最高だと思います。この曲の内容を教えていただけますか?

これは私の分身で、自警団をやってるデイジーの物語で、彼女はDCコミックスの世界に住んでいて。私が思い描く彼女は、夜中に高層ビルの上にガーゴイル彫刻みたいに立って、私達のことを見守ってる存在で。そして街にいる、家父長制度を邪悪に利用して恐ろしいことをする最低でグロテスクな男達をやっつける。ガラスの厚底ブーツで家父長制度を踏みつけて粉々にするんだ。それで自分の名刺代わりに、ベッドサイドテーブルにデイジーの花を置いていく。そのデイジーは「これから行くよ」って警告なのか、始末した後に置いていくのかはまだ決めてなかったんだけど、両方だと思う。でも彼女はいい人なんだ。



—あなたの曲は、どれも凄くパンク精神が感じられますね。パンク・ロックは自分自身であるために権力に対抗する反逆の音楽でしたが、家父長制度も権力だし、通じる部分があると思います。いつからこの反抗的な姿勢を持つようになったのですか?

反抗的な面は、第二の天性だったんだと思う(笑)。小さい頃から反抗的な子供だった。でも家父長制度に怒りを感じない人は、多分この問題に加担していると私は思う。状況を良く見られていないとも思う。人々がお互いをどんな風に扱っているか、権力者達が人々をどんな風に扱っているかを見ると、本当に怒りが湧いてくるし、すごく悲しくなる。この話は延々続けられるけど、すごく腹が立つことで。誰もが怒るべきことだと私は思うよ。

—あなたの音楽に、日本文化の影響が見えるのも嬉しいです。『デミデビル』の「スランバー・パーティ」には日本語の歌詞が出てきますよね。他にも日本文化にインスパイアされている部分はありますか?

私は日本が大好きなの。世界で一番好きな場所の一つで、日本に行く度に楽しんでる。私はヴィジュアル面で、日本のアニメにすごく感化されてる。スタイルのイメージボードに貼ってあるのは、基本的に日本のアニメかコミックブックかカートゥーンのキャラクターで。だから、全部フィクションのキャラなんだ。



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