―アレンジはどのように考えていかれたんですか。
AKUN:ギターのフレーズ的に、もうちょっとテンポが遅い方がやりやすいと思っていたんですよ。だけど、あえてこのBPMでこのノリだからこそ、甘ったるくならずに軽快に進む感じが、ドラマの内容ともリンクしてる。あとはリフですかね。Shinくんと話し合ってお互いの力を融合させた上で、ギターのサウンドが出来上がりましたね。
―PETEさんはいかがですか?
PETE: Shinさんの音感がすごく新鮮でした。全体的な音感というのは今までの僕たちにない軽さというか、軽快さがあって今っぽいなと思って勉強になりましたね。
―「Shinsさんの音感」と言いましたけど、言語化するとどういうことですか。
PETE:J-POPって楽曲にパンチを与えるために、音をどんどん重ねていくじゃないですか。逆に、洋楽はすごく音がスッキリしてる曲が多い。そういう意味でパンチがありつつもスッキリしたサウンドを目指すのって、実はすごく難しいんですよね。だけどShinさんがちゃんとトレンドを押さえている人なので、シンセでも低音域をそこまで重ねているわけじゃなくて、スッキリしつつもバンドの音感になっている。ダンスミュージック的な良い軽さとバンドミュージックの重さが絶妙なバランスで構築できたなと思いますね。
―KAZUMAさんはどのように取り組みました?
KAZUMA:ドラムマシーンの音をベースに、裏で生ドラムを入れてます。バンドのドラマーって生ドラムじゃないと嫌だ、というこだわりがある方も多いと思うんですけど、俺はそこに固執していなくて。そもそも打ち込みの格好良さも理解しているし、曲が良くなれば1曲通してドラムを叩かないのも全然アリだと思っています。今回は打ち込みと生ドラムを良いバランスでレコーディング出来たんじゃないかな。
KENNY:このドラムパターンは俺が考えたんですけど、UKのハウスをイメージしているんですよ。
KAZUMA:分かりやすく言えば、宇多田ヒカルさんとか平井堅さんの曲によく多用されている2ステップなんですけど。それによって楽曲の軽やかさを演出できてますね。