未成年への性的暴行、児童ポルノ所持、買春で起訴されたEDM界のスター

「金銭などを渡す代わりに口封じをしようとした」

ラムズボトムさんがアシュトンと最後に会ったのは2013年11月だが、#MeTooムーブメントが始まった2017年頃に連絡があった。2020年に@EvidenceAgainstBassnectarのInstagramアカウントが立ち上げられた後、アシュトンは再度連絡を取ろうとし、ラムズボトムさんに番号をブロックされても続けた。

「ベースネクターにされたこと」が原因で精神科に通院していたラムズボトムさんがその後ついに折れ電話に出ると、アシュトンは自分の行動が「最低だった」「完全に間違っていた」と認めた。しかし、「罪を償いたい」と言うものの、「騒いでブタ箱にぶち込もうとして来るヤツさえいなければ出来ることがたくさんある」と言い、それが出来ないことをラムズボトムさんのせいにして来た。

アシュトンはこの電話で他にも数回刑務所に送られることによる不利益について語り、彼女に「金銭などを渡す代わりに口封じをしようとした」と告訴状に書かれている。

ボウリングさんがアシュトンに会ったのは2014年4月、ラスベガスで行われるライブに招待され、ケンタッキー州の自宅から車で向かった時だった(しかし18歳未満だったので会場に入れなかった)。告訴状によると、ボウリングさんはアシュトンが滞在する近くのホテルに来るよう言われたが「草むらの陰に連れ込まれ6時間ほどキスをされたり身体を触られたりした」という。

その後ボウリングさんはケンタッキー州で2度アシュトンとホテルで性行為に及んだ。ラムズボトムさんの時と同じように、アシュトンさんは父を亡くしたボウリングさんの相談相手になると近づいて来たが、すぐに裸の写真を要求して来た。2014年から2016年にかけてアシュトンは「ツアー中の彼に会いに来させるために航空券代を払い、(ボウリングを)国内中飛び回らせ」、毎回セックスをした。会ったのは2016年10月にカリフォルニア州にある彼の自宅を訪ねた時が最後だったとボウリングさんは言う。

昨年6月、アシュトンから連絡が来ると、彼が通っていた高校の音楽の教師が未成年と性的関係を持ったとして訴えられた話を始め、「自分たちの関係はそれとは違う」と言い聞かせようとして来た。それからすぐにアシュトンの慈善団体の会長からも連絡があり、「さらに(ボウリングが)未成年の頃ベースネクターにされたことについて口封じしようとした」と訴えられている。

ラムズボトムさんとボウリングさんは陪審裁判で「今後このようなことをする人が減るよう、被告人の罪の重さと原告人の傷の深さを的確に反映した刑罰を求めている」

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from Rolling Stone US

Translated by Mika Uchibori

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