マハラージャンが語る、脱サラして向き合った社会へ示すオリジナリティ

ー2曲目「示談」はダンサブルなサウンドです。歌詞は駆け引きというか相手の裏側を読むような内容ですね。

そういうギャップがある曲ではあるんですけど、フルートっぽいシンセのリフができた時に、「あ、これは来たな」とバチッときた感じがあって。曲をガンガン作っていく中で、めちゃくちゃな歌詞をつけてやりたいと思って。それで、すぐ思いつきましたね。「滅相もない」って言ってやろうって(笑)。

ー「滅相もない」って言葉は、歌詞にはあまり使われないですよね。歌詞と曲調の組み合わせも意識されたりするんですか?

それこそ「いいことがしたい」ができた時に、自分の中で強い意識が生まれたんです。やっぱり、曲がかっこいいことが大前提で曲を作りたいんです。曲が格好よければ、変わった歌詞だったとしても、みんな好きになってくれると思っていて。世の中にそういう歌詞がいっぱいあれば、別に皆なんとも思わないはずなんですよ。ちなみにライブをやる時に「聴いてください、「何の時間」」「いいことがしたい」」とか言うと、若干初めてのお客さんがざわざわ笑うんです。でも曲が始まるといいねってなるので、そういうことでいいなと思ってます。

ーフェスとかで、遠くから滅相もない♪って聴こえてきただけで「え!?」ってなりますもんね(笑)。

海外の人で聴いてくれている人は、日本語がわからない人がいると思うんですけど、僕も日本人の歌だとしてもほとんど歌詞を聴いて聴かなかったんです。吹奏楽をやっていたこともあると思うんですけど、歌詞よりも音楽がいいかどうかしか聴いてこなかったから、そういう作り方になっているんだと思います。

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