マハラージャンが語る、脱サラして向き合った社会へ示すオリジナリティ

ー3曲目「適材適所」は、肩の力を抜いて聴ける遊びのあるサウンドですね。

その通りで、作っていて1番楽しかった曲です。どこまでみんなに受け入れてもらえるんだろうと試してみたかったというのもあります。そういう挑戦的なことをやっているアーティストは日本だけじゃなく海外でもいっぱいいると思うんですよ。カオスだけど、ファンクでもある。だけど、ただのファンクに収まっていない。表現の領域に行けたと自分の中では確信してます。

ー今ファンクって言葉が出てきたんですけど、ジャンルレスで音楽を聴いてこられた中でも、ファンクは特別な思い入れのあるものなんですか?

大学生の頃、ダンス・サークルがロック・ダンスをやっているのを見たんです。ロック・ダンスはファンクをベースに踊るんですけど、ダンスと16分のビートがはまっているのがすごくかっこよく見えて、自分もダンスを1年間だけやっていたんです。その時に、踊れるものがいいって感覚が染み付いちゃったんでしょうね。体が動くグルーヴやリズムに今すごくこだわって曲を作っています。

ー「適材適所」は、社会人時代の体験も歌詞に活きているのかなと思いました。

適材適所にハマってなかったんでしょうね(笑)。曲を作ったときは何か分からなかったんですけど、「適材適所」って言葉を乗せた時に上手くハマったんです。そういう意味で、これは自分の適材適所にハマっていなかったことへのセラピーだなっていう解釈です(笑)。

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