「ゾンビランドサガ リベンジ」の曲はなぜ熱いのか? 制作者が語る

「ゾンビランドサガ リベンジ」OPより(©ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会)

現在放送中のTVアニメ「ゾンビランドサガ リベンジ」の音楽面にフォーカスした短期集中連載インタビューの一回目。

前作「ゾンビランドサガ」に引き続き、続篇でもOPテーマや挿入歌が早くも話題を集めているが、今回は、エイベックス・ピクチャーズ株式会社のプロデューサー今福太郎、音楽プロデューサーの佐藤宏次(株式会社スコップ・ミュージック)に話を聞いた。楽曲に関するエピソードだけでなく、正に「ゾンビランドサガイズム」と呼ぶに相応しい、制作陣の過剰なエネルギーが感じられるインタビューになった。

ー今回のオープニング曲「大河よ共に泣いてくれ」も、前作のスタイルを継承しつつ、またすごくインパクトがある曲でした。

佐藤:映像側の皆さんに本当に申し訳ないなと思ってるんですけど、今回はとにかく時間がかかってしまって。本当は去年の夏ぐらいに曲を仕上げなきゃいけなかったのが、11月ぐらいになってしまって(笑)。加藤裕介が今回も楽曲を作ってるんですけど(作曲・編曲)、僕と加藤の二人で延々とやりとりをしていて、気づいたら約半年経っていました。元々のオーダーはそんなに細かい話はなくて、こういうことをやりたいですって要点が3つぐらいだったんですけどね…。ただ、それらが割と相反してて、全部入れ込むことがなかなかできなかったんです。一度完成したものを聴いてもらったら、いや、違うな、みたいな話になり(笑)。なかなか盛り上がり切らない曲になってしまったので、そこからどうしようかって加藤と改めて話しました。そこで、一旦元のオーダーを忘れてみることにしたんです。意図したところではなかったですが「徒花ネクロマンシー」(『ゾンビランドサガ』第1期のOP曲)が戦隊物的なアプローチと捉えられていて、よくよく聴いたらそうだよなというふうになっていたので、今回はもう明確に戦うか、と。そもそも戦う意味も理由も全く無いのですが(笑)、とりあえずロボットいっとくか、っていうところから、じゃあどういうことをしたら戦ってる感じになるかなみたいなところまでを詰めていきました。聴いていただいている人たちの中で勘づいてくれている人はきっといるとは思うんですけど、90年代のロボットアニメをイメージしつつ、シンセをメインに置きつつオケヒ(オーケストラル・ヒット)をここぞとばかりに打ち鳴らす曲にした感じですね。

【動画を見る】「ゾンビランドサガ リベンジ」OPテーマ『大河よ共に泣いてくれ』

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