大麻ビジネスに投資するセレブリティ

ボブ・マーリーの家族が立ち上げたブランド


スヌープ・ドッグ「Leafs by Snoop」(Photo: Richard Shotwell/Invision/AP)
スヌープ・ドッグは2015年にコロラドで、自身のブランドLeafs by Snoopをローンチした。筋金入りのマリファナ愛好家として知られる彼はそれ以降、事業を大幅に拡大させてきた。彼が所有するメディア企業Merry Janeは、CBDのeコマースプラットフォームを運営している。Tech Crunchの2020年のレポートは、彼がパートナーと共同設立した投資ファンドのCasa Verde Capitalのポートフォリオには少なくとも2億ドルの価値があるとしている。またPoliticoが最近報じたところによると、本名をCalvin Broadusというスヌープは右派のビリオネアCharles Kochを説得し、アメリカ全土でのマリファナの合法化を実現させるべくタッグを組んだという。


トミー・チョン「Tommy Chong’s」(Photo: Faye Sadou/MediaPunch/IPX/AP)
セレブによる大麻ブランドの先駆けの1つであるTommy Chong’s Cannabisは、マリファナが合法化されているすべての州で流通している。世界で最も有名なストーナーのひとつである同ブランドのラインには、電子吸引器、医療大麻、エリキサ、ブルーベリーとチョコレートミントとストロベリーバナナの3つの味から選べるTHC配合のブレスストリップ等がある。またチョンは、Birthjaysの限定ラインにそのブランド名を提供しており、4月20日よりバースデーキャンドル型の特製ジョイントの売り上げの10%がThe Cal Asian Foundationに寄付される。


シャボ・オダジアン(システム・オブ・ア・ダウン)「22Red」(Photo: Kevin Winter/Getty Images)
システム・オブ・ア・ダウンのベーシスト、シャボ・オダジアンは多忙な男だ。SOADが沈黙を保っている過去15年の間にも、彼はウータンの頭脳RZAとのコラボレーションや、新バンドNorth Kingsleyを始動させる一方で、自身の大麻ブランド「22Red」を立ち上げている。オダジアンが2年前にカリフォルニアで立ち上げた会社は、現在ではネバダ州やアリゾナ州で大麻草やプレロール、電子吸引器を販売している。22Redというブランド名には、オダジアンの数秘学への関心が反映されている。彼の誕生日は4月22日であり、システム・オブ・ア・ダウンがブレイクしたのは彼が22歳の時だった。「それから22年後に、俺は22Redを立ち上げた」。彼は本誌にそう語っている。「22日生まれの人間は、その数字から逃れられないんだよ。俺の2人の息子にしても、誕生日が2歳と22日離れてる」


ボブ・マーリー「Marley Natural」(Photo: Chris Walter/WireImage)
癒し効果のあるハーブをこよなく愛したレゲエ界のレジェンド、ボブ・マーリーの家族が立ち上げたMarley Naturalは、パイプやローリングトレイ、グラインダー等を扱っているほか、太陽光栽培にこだわった大麻草を扱う。他にも屋内栽培の大麻草やプレロール、Studio Sessionsと名付けられた電子吸引器用カートリッジなども取り扱う。同ブランドのWEBサイトには、以下のような記述が見られる。「(ボブ・マーリーは)自然とのヘルシーでサステナブルな関係は、私たち個人の暮らしを豊かにするだけでなく、世界全体のウェルビーイングと幸せにとって不可欠なものだと信じていました」。環境に対する責任と真摯に向き合う姿勢を打ち出しているMarley Naturalの大麻は、環境に配慮した栽培プロセスを実践するカリフォルニアのインディペンデントの農家によって栽培されている。

Translated by Masaaki Yoshida

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