警察官による過度の制圧行為、エリック・ガーナー氏死亡事件への新たな取り調べが決定

エリック・ガーナー氏(Spencer Platt/Getty Images)

ミネアポリス市警のデレク・ショーヴィン元警察官にジョージ・フロイド氏殺害の罪で有罪判決が下った翌日(米現地時間2021年4月21日)、2014年にスタテン島で起こったエリック・ガーナー氏の死亡事件について、ニューヨーク市長のビル・デブラシオ氏は取り調べを延期しようと試みていたが、ニューヨーク市裁判所は一連の手続きを2021年6月19日に行うと仮決定した。

ジョージ・フロイド氏と同様に、留置場でのエリック・ガーナー氏の死は映像として記録されていた。映像からは、当時ニューヨーク市警の警察官だったダニエル・パンタレオ氏が、使用の禁止されているチョークホールドでガーナー氏を背後から拘束している様子が確認できる。その後パンタレオは解雇され、復職を求めた先月の訴訟に敗訴した。

関連記事:歴史の転換点となったBlack Lives Matter、創始者が語る「人種差別抗議」の真意

しかし起訴陪審では、パンタレオ氏の行為がガーナー氏死亡の原因となったとする起訴内容は退けられた。ショーヴィン被告の場合と異なり、起訴陪審によるパンタレオ氏の行為に関する調査は非公開で行われ、その調査の一連の記録の一般公開もこれまで認められてこなかった。

Translated by Kazuhiro Ouchit

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE