大滝詠一『NIAGARA MOON』のニューオーリンズ解釈 鳥居直道が徹底考察

「書くにあたり読んでみた参考文献」(Photo by 鳥居真道)

ファンクやソウルのリズムを取り入れたビートに、等身大で耳に引っかかる歌詞を載せて歌う4人組ロックバンド、トリプルファイヤーの音楽ブレインであるギタリスト・鳥居真道による連載「モヤモヤリズム考 − パンツの中の蟻を探して」。第23回は鳥居本人が大滝詠一の作品『NIAGARA MOON』にあるニューオーリンズ音楽の流れを考察する。

大滝詠一作品のサブスクでの配信が始まった3月21日以降、もっぱら『A LONG VACATION』を聴いていました。その流れで久しぶりに『NIAGARA MOON』を聴いて、改めて凄まじいアルバムだと感じました。リズムの組み立て方も斬新だし、アイディアを実現させるミュージシャンの演奏力、対応力には何度聴いても驚かされます。しかし2006年頃に初めて聴いたときは、あまりピンと来ませんでした。なぜピンとこなかったのか。今振り返ってその理由をいくつか考えてみたいと思います。

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