ベールに包まれたシンガー、Anonymouzが告白「孤独に刺さる歌を」

ーなるほど。幼少の頃から音楽は好きだったんですか。

はい。家でお母さんがいつもピアノを弾いていたり、お父さんが常にクラシックやオペラを流している家庭に育ったので、私も自然と音楽が好きになりました。振り返ると、幼少期は明るくてちょっとヤンチャな子供でした。……だけど中学1年生の頃の引っ越しをきっかけに、明るいというよりは大人しくなっていって。人見知りが激しくなり、いつしか塞ぎ込むようになりました。

ー何が原因なんですかね。

私が住んでいた地域はクラスで目立つ事が良いと思われていない環境でした。

―出る杭は打たれるみたいな。

はい。目立たないように目立たないように、と思い始めたのがきっかけで口下手にもなりましたし、人見知りにもなりました。しかも2学期に入ってから転校したので、よけいに馴染みにくかったです。

ーAnonymouzさんは優しそうな雰囲気だし、見た目もお綺麗じゃないですか。だから黙っていても、クラスメイトが近づいてきそうな感じがするんですけど。

いやいや! とけ込みたい気持ちは強かったんですけど、仲良くなりたいと思ってズカズカ入っていくと逆に話を合わせるのが辛くなってしまうので、1人とか2人とか特定の友達を作って、小さなグループで安心して生活するようにしてました。

ーみんなの輪に入って盛り上がるよりも、少人数で過ごす方が居心地が良かった。

そうですね。輪の中に入ってしまったら、本当の性格以上に明るい人間を演じなければいけない。それが疲れてしまうので……少人数の方が楽でした。

ー部活は入ってました?

帰宅部でした。放課後は友達と遊ぶこともなくて、真っ直ぐ家に帰ってギターを弾いて歌ってました。なので、中学の頃はほぼ家族と過ごしていましたね。

ーギターはどのタイミングで手にしたんですか。

当時「ちっぽけな愛の歌」を歌ってた大原櫻子さんに憧れたのがきっかけで、14歳の誕生日に母からもらいました。そこからYUIさんも聴くようになり、miwaさんも聴くようになり、どんどん弾き語りを練習していきました。



ー3人ともJ-POP然としているアーティストですけど、最初は弾き語り系の曲をカバーしていたんですか。

そうです。そこからバンドに興味を持つようになって、My Hair is BadさんとかRADWIMPSさんとか、色んな方の楽曲を歌ってました。ギターを買ってもらう前は、テイラー・スウィフトさんなど洋楽をいっぱい聴いていたので、邦楽も洋楽も歌ってましたね。

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