ベールに包まれたシンガー、Anonymouzが告白「孤独に刺さる歌を」

ーオリジナル曲はいつから作っているんですか。

ギターをもらってから本格的に作るようになりました。最初の頃は自分の気持ちいい音を感覚で探して、歌詞も思うままに書いていたんです。だけど最近は「このフレーズを入れたら頭に残るかな」とか聴く人の記憶に残る曲を意識して考えるようになりました。

ー今はどんな感情を音楽で昇華してますか。

悲しい心にそのまま寄り添うような曲を書くのが一番やりやすいというか、自分でもしっくりくるので、そういう曲が多いような気がします。

ー表現したいことの原体験は何があります?

やっぱり中学生で引っ越しした時期が人生で一番沈んでいたんですけど、その時に悲しい曲ばっかりを聴いていて。というのも元気な曲を聴いて「頑張れ」と言われても、それが逆に辛くなってしまって。「こんなに元気になれたらいいのに」という気持ちが勝ってしまうので、一緒に悲しんでくれる曲が自分を元気にしてくれていたのが音楽を表現する上での原体験です。なので、私も心が痛んでいる人たちを1人にさせないような曲を書けたらと思ってます。

ーAnonymouzさんの音楽は、世間に馴染めない少数派の人たちが抱えるデリケートで内向的な感情を描いてると思うんですよね。にも関わらず、これまでリリースした2作のEPはいずれもiTunesオルタナティブチャート1位を獲得している。この状況をどう受け止めてますか。

私が顔出しをしてないのもあって、それほど聴いていただけていると実感することもないんです。だけど友達に「Anonymouzって私なんだ」と言った時に「そうなの!?」と知っててくれたりすると「ちゃんと聴いてくれる方がいるんだ」と分かりますね。

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