「ゾンビランドサガ リベンジ」の音楽はなぜユニークなのか? 制作者が裏側を語る

「ゾンビランドサガ リベンジ」EDより(©ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会)

現在放送中のTVアニメ「ゾンビランドサガ リベンジ」の音楽面にフォーカスした短期集中連載インタビューの二回目。

今回は、エイベックス・ピクチャーズ株式会社のプロデューサー今福太郎、音楽プロデューサーの佐藤宏次(株式会社スコップ・ミュージック)、作曲家の山下洋介に話を聞いた。前回同様、楽曲に関するエピソードだけでなく、制作陣ならではの熱いトークが繰り広げられた。

ー山下さんが作曲・編曲を手がけたエンディング曲「夢を手に、戻れる場所もない日々を」は、2月に開催された「ゾンビランドサガLIVE~フランシュシュ LIVE OF THE DEAD “R”~」で初披露した曲ですよね。

今福:実はこの曲、アニメの毎エピソードで必ず流れるわけではないということが予め想定されていて、とても良い曲だからこそ勿体ないと思っておりました。なのでこの曲に何か特別な意味合いを持たせたくて、4月に始まる放送へのバトンパスという意味を込めて、一足早くライブでの初披露となりました。

山下:なるほど。嬉しい。

【動画を見る】「ゾンビランドサガ リベンジ」EDテーマ「夢を手に、戻れる場所もない日々を」

ーライブが終わった後に楽屋でキャストの方々に感想を聞いたら、懐かしい感じがするって皆さんおっしゃっていて、その点は作曲時も意識しましたか?

山下:そうですね。オーダー自体もそうでしたし。ちょうど自分が小学生ぐらいの頃に、8つ上と7つ上の兄と姉が山ほどCDを持っていて、よく家で聴いていた曲のサウンド感でもあるので。自分の頭の中のサウンドライブラリーにおいては、比較的初期の頃にインプットされたテイストのサウンドなんですよね。だから無理やり掘り起こしてつくったというよりは、ストレートなアプローチでつくった印象でしたね。

佐藤:制作陣は基本的にみんな世代が近いので、エンディングの曲どうしようかねなんて打ち合わせをしてた時に、誰かがこういう感じいいんじゃないって提案すると、みんなで盛り上がる。世代が近いから共通言語も近いんですよね。そして今回ギターを演奏していただいている増崎孝司さんが、初期のイメージから更に盛る、みたいな(笑)。

山下:あと僕がたまたま2010年前後ぐらいに、宇徳敬子さんのサポートバンドをやってたので、ああいうテイストの曲を自分でもよく演奏してたなってところも、ひとつヒントとしてあったかもしれないですね。

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