ZIGGY、ツアーファイナルで魅せつけた独自の進化と自信

「今日、リハーサルをやったときに、つくづく次の曲は日比谷野音でやりたいなあ、と思いました。本当に日比谷野音、大好きなんですよ。東京の中でも最高にオープンでハッピーな会場だと思います。今のZIGGYでやったらきっとすごく素敵なライブになると思う。それができるように、とにかく一日も早くこの状況が収束してくれることを祈ります」との言葉から、レゲエ調の「もっと好きにやるよ」が歌われた。ここまでのサウンドから一変した横ノリの演奏が心地よく、しゃがれた歌い回しもじつに曲とマッチしていた。〈もっと好きなようにやれよ〉、と客席に呼びかける森重もじつに気分が良さそうだ。リラックスした曲ながら、しっかりとメッセージもあるこの曲は、たしかに野音の夕暮れ時に聴いたら最高に気持ち良いだろうな、と思った。



「自分たちの中でレパートリーが育っていく感じをみんなと一緒に体験できるのがすごく嬉しい。『SDR』はそれだけとても豊かな素敵なアルバムになったと思います。是非、(ツアーの)シーズン2をやりたい。もっともっと自由に、みんなと共有できるように、歌はどんどん変わって行くし、歌詞もどんどん変わって行って欲しい。10年前の歌詞がずっと同じままで歌われるというのは、なんとなく俺にとっては嘘くさい、演出っぽい、つくりものっぽい。そういうのは嫌だ。できたら音楽は自由にのびのびと、みんなと一緒に、みんなの中で育ててもらえたらすごく嬉しい」。歌い終わった後のMCから、現在進行形のZIGGYを楽しんで欲しいという今の森重の心境が伺えた。

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