ZIGGY、ツアーファイナルで魅せつけた独自の進化と自信

ライブ後半、激しいシャッフルビートに乗せた「錆びた扉を」では、日本的な暗い情念を歌い上げて、ちょっと異質な空間を作り上げた。そうかと思えば次の「BOOGIE WOOGIE TRAIN」では、文字通りブギーサウンドでブルースハープとギターの掛け合いを見せ、「EASTSIDE WESTSIDE」では高速パンクチューンで煽る。さらにキャッチーなギターリフから「WISKY,R&R AND WOMEN」で怒涛のグルーヴを炸裂させて会場を巻き込んでいく。唯一無二のロックンロールバンド、ZIGGYの本領発揮だ。

改めてのメンバー紹介から、「もっともっと、みんなで良い音楽を作りましょう。そしてもっともっとたくさんの人にZIGGYの音楽を聴いてもらえるよう頑張ります! それまでみんな元気でいてください!」と語りかける森重。30年以上のキャリアを誇りながら、まだまだ衰えることのない音楽へのパッションを感じさせる言葉に、会場中から割れんばかりの拍手が贈られた。



ルーズなロックンロール「月が昇る頃には」では、客席で手拍子しながらマスクの中で口ずさんでいるようなファンの姿も見られた。激しいリズムとハードロックテイストでドライヴする「I STAY FREE FOREVER」、「ROCK AND ROLL FREEDOM!」を立て続けに歌い、音楽に自由を求め続けるロックンローラーとしてのアティチュードを示して、上半身裸になっての熱演で本編を締めくくった。

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