ー4曲目「逆転」は歌詞もそうですけど、トラックの楽器も一つのフレーズを軸に音が増えたりして展開していく曲は、EDM感が強いと思いました。
かいと:トラックは海外っぽいものにしたくて。でも、そこに英語で歌詞をつけて海外らしいメロディをつけるのではなく、日本語の歌詞で日本のメロディをつけたらどうなるかなと思ったのがこの曲作りの始まりで。歌詞の内容自体はお母さんが新しいことに挑戦しようとしている時期だったので、お母さんに向けて書きました。
ーだから「もう遅いなんて 何で今から自分で決めたりしたの」という歌詞なんですね。海外っぽいトラックに日本らしいフレーズを乗せているということですが、かいとさん自身もこれから活動が広がっていく中で、どんどん海外に出て行きたいですか?
かいと:行きたいです。でも、今の状況や能力じゃまだまだ無理だと思うので、どうやったら伸びていけるのかなというのはすごく悩みどころですね。あとは、もっと英語を勉強しなあかんなと思っていて。でも僕は英語が一番苦手なんです。今になって英語の必要性が出てくるとは思ってなかったです(笑)。
ー5曲目「Tears」は、他の曲に比べると音数も少なめでアルバムの中でも一つのアクセントになってるのかなと思ったんですが、この曲についてはアプローチを?
かいと:次はサビに歌がある海外っぽいものを作りたいなと思って。どちらかというと歌詞よりサウンド中心で作った曲です。後ろのシンセの音を1番頑張って作ったなと思います。この曲のシンセは音色を参考にする曲を決めて、それに近づけるようにというのを意識してますね。
ー楽器単位で意識してるんですね。「Tears」は、特に影響受けた作品があるんですか?
かいと:マックス・シュナイダーさんっていうシンガー・ソングライターの曲のベースがすごい好きだったので、聴きまくって参考にしました。彼は最近だとBTSのSugaさんとか韓国のアーティストと一緒に曲を作っていたりしています。
ーマックス・シュナイダーもBTSなどその時期に聴かれているミュージシャンをキッカケに広げて知っていったんですか?
かいと:マックス・シュナイダーさんに関しては、たまたまYouTubeで見つけたんです。誰かから広げていくというよりは、YouTubeとかSpotify、Sound Cloudは常に聴き漁ってますね。海外の音楽について言うと、高校に進学した頃から海外のアーティストも聴くようになったんです。それまでは日本のミュージシャンばかり聴いていたんですけど、海外の曲を聴いて言葉がわからないのに好きっていうのが不思議で。それが音楽の力なのかなって思ったきっかけでした。