NFL現役選手が同性愛をカミングアウト「公表して、目に見えるようにしておくことはとても大事」

カール・ナッシブ選手(John Bazemore/AP)

米現地時間2021年6月21日、NFLのチームであるラスベガス・レイダースのカール・ナッシブ選手が同性愛者であることをSNSを通してカミングアウトした。

過去、アメリカンフットボールのプロチームで同性愛を公言した選手はいなかった。つまり、アメリカ人はテレビをつけても同性愛者がエンドゾーンにいる様子を見ることはなかった。デイブ・コペイ選手のように、引退した後になって公表する選手はこれまでも何人か存在し(コペイは近年のスポーツにおけるLGBTQの父と呼ばれてきた)、マイケル・サム選手は2014年、ドラフト前に自分がゲイだと公表し、また一つの歴史を作ってきた。そしてラスベガス・レイダースのナッシブ選手は、現役の選手として初めてゲイを公表し、それは多くのLGBTQコミュニティが長い間待ち続けてきた、一つの歴史的な出来事となった。

関連記事:『キャプテン・アメリカ』史上初、同性愛者のヒーローが仲間入り

28歳のナッシブ選手は、自身のInstagramで次のように語った。

「みんな、調子はどうだい。今はペンシルベニアのウェスト・チェスターにある自宅にいるんだ。ちょっと言いたいことがあるんだけど、自分はゲイなんだ。ずっと言おうと思ってきたんだけど、やっと打ち明けるのにちょうどいい気持ちになった。自分は最高の人生、最高の家族、最高の友人と仕事に恵まれている」、「自分はプライベートを大切にしたいタイプだから、注目を集めたくてこう言ってるわけじゃないと皆わかってくれると思う。ただ、同性愛を公表して、目に見える形にしておくことはとても大事だと思うんだ。そのうち、こんな動画やカミングアウトがいらなくなることを願ってる。その時までは、同性愛の受け入れや思いやりという文化を進めていくためにできることをやっていきたい。だからまずはトレヴァー・プロジェクトに10万ドルの寄付をすることにしたよ。トレヴァー・プロジェクトは素晴らしい団体だ。アメリカのLGBTQの若者たちにとってナンバーワンの自殺予防になる活動を行なっている」

この投稿をInstagramで見る

Carl Nassib(@carlnassib)がシェアした投稿


Translated by

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE