BananaLemonが新曲で示す、日本の女性に伝えたい強さ

ー女性問題を始め、現在の社会に対する意識もお持ちなんですね。

Lety:私も結構Twitterで色々な問題を追いかけているんです。何かの問題やそれに対する意見を見て、それが正しいのか間違ってるのかって自分の中でも戸惑うことってめちゃくちゃ多いんです。でも、私の中で自信を持って言えるのは、皆それぞれ違うっていうことで。性別だけじゃなく、貧困だったり、障害の有無とか含めて、マイノリティの人ってたくさんいるじゃないですか。例えば自分はこういう問題があるけど、他の人は違う問題を持っているかもしれない。そこに気づいてあげたり、気配りすることが最終的なゴールなんじゃないかなって思いますね。結局、お互いに思いやりを持てばいいだけの話だと思うんです。どんなところにも色々な問題があって全て解決するのは難しいけど、ネットでもいいからやっぱり声に出して発信する方がいい。少数派が発信していって、どれだけ仲間を集めて大きくして、どれだけ皆に見えるようにするか、やらなきゃいけないことだなと思いますね。

Mizuki:女性問題に限らず、Black Lives Matterとか色々なことに対してこの1年で色々な意識が高まったけど、これって私が発言していいものなのかなって考えることがあって。Black Lives Matterで色々知った時も、日本人の私が当事者の本当の立場にいってあげることはできない。でも、私の周りのメンバーとか芸能関係の知り合いは、そういう問題に対してたくさん考えているし、私みたいに発信していいのか悩んでいる人も多くて。私の周りでは環境や差別の問題を常に考えていることが当たり前と思っていたけど、例えば地元に帰ったりした時に、こんなに何も考えてない人もいるんだって思うシーンがたくさんあるんですよ。悲しいニュースを一緒に観ていても気に留めないし、それに対してアクションするわけでもなく、へーで終わっちゃう人が日本にはまだ多くて。

Lety:平和に慣れちゃってるんだね。

Mizuki:自分の考えを近い人に話すのがいいのかなと思うんですよね。それが一番伝わるし、私の周りには私の話だったら聞いてくれる人がたくさんいる。実家や地元で何気ない話をしている時も、世の中で起こっている問題とかそれに対する自分の考えも最近は言うようにしていて。小さいことだけど、それが自分の中で大切かなと思います。でも、BananaLemonっていうグループに所属しているからできることももちろんあるし、私たちが「Stand up!」みたいな曲を歌うことによって、女性の問題に触れてくれる人もたくさんいると思うので。アーティストとしてできることと、一個人として変えられることを並行してやっていきたいなって思ってます。


Mizuki

ー「Stand up!」のダンスの見所はどういった点でしょう?

Nadia:誘拐やDVに遭っている時、犯人に知られないようにさりげなく周りの人に送るSOSサインがあって。掌を広げて、親指を曲げてから掌の中で握り込むんですけど、その振りを今回さりげなく入れてみました。

Saarah:全体的に見ていて楽しくなるような振り付けにはなっています。その中でも、サビの「Stand up girls」の部分で、お客さんと一緒に手を上げていきましょうみたいな振りでハンドサインを入れてるんです。

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