15位 アウトキャスト「Rosa Parks」(1998年)

このダーティ・サウスのブーティ・チャントは90年代を代表するファンキーなジャムで、時代を特徴付けるハーモニカ・ソロをフィーチャーしている(失礼、ブルーズ・トラベラーの存在を忘れていた!)。ビッグ・ボーイとアンドレによる、とことんダーティでアトリアンな世界を全米に知らしめた楽曲。「クランク」という言葉を広めた曲でもある。今なお常軌を逸した魅力が感じられる。



14位 R.E.M.「Nightswimming」(1992年)

1989年の大みそかには、「R.E.M.の最高傑作となるアルバムがやがてリリースされる」とは誰も予想していなかっただろう。実際にその後、バンドは最高傑作となる4枚のアルバムを世に出すこととなる。マイケル・スタイプは次期大統領の就任を祝うステージで、ナタリー・マーチャントとスローなデュエットを披露した。「そう、民主党出身の大統領だ。お巡りさん、ディナーでビールを一杯飲んだだけだ。なぜそんなことを聞くのさ?」という時代だった。ビタースウィートなピアノに乗せて、ジョージアの松林をバックに全裸で泳ぐ姿を想像する。日常の生活に戻って記憶が失われてしまう前に、スタイプは思い出を心に刻んでおきたいと願う。



13位 オール・ダーティ・バスタード「Brooklyn Zoo」(1995年)

ウータン・クランの世界を凝縮したアルバムの中で、最もラジオ受けした本物の楽曲。オール・ダーティ・バスタード(別名:ビッグ・ベイビー・ジーザス)が、RZAの弾くブロークンなピアノに合わせてシミーを踊る。ウータンは子ども向けの音楽だということの証明だ。



12位 ザ・ブリーダーズ「Cannonball」(1993年)

オルタナティブ・ロックの代表的バンドだったピクシーズが解散した後、キム・ディールはザ・ブリーダーズを結成した。双子の姉ケリーをギタリストに迎えた「Cannonball」は、シャギーヘアの自由奔放なバンドの雑多さが詰まった楽曲だ。90年代、いやそれ以前の時代を含めて最も変わったヒット曲のひとつと言える。



11位 ホール「Doll Parts」(1994年)

コートニー・ラヴの繊細な時期の作品。夜になると母親がこの曲をかけ、外に停めた車の中で一人泣いているのを知っているか? いつか自分も、母親と同じ心の痛みを感じるようになるのだ。


Translated by Smokva Tokyo

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