10位 TLC「No Scrubs」(1999年)

おお息子よ、母が君に語りかけているのだよ。クレイジーでセクシーでクールなアトランタのトリオが、ストリート・ハラスメントに対抗する陽気なセリフで90年代を締めくくる。それだけではない。レフト・アイよ、永遠に燃やし続けろ。



9位 リズ・フェア「Fuck and Run」(1993年)

信じ難い話だが、1993年は、自分に問題があるのではないかと考えさせられた年だった。リズ・フェアが淡々と歌う行きずりの情事は、心に刺さる。残念ながら、今なお時代遅れではないストーリーだ。いつの世も男の子は、拷問のような愛を求めるものだ。



8位 パルプ「Common People」(1995年)

ジャーヴィス・コッカーは、他のシンガーがキャリア全体で表現する情熱と信念を、いとも簡単に1曲に込めている。英国のポップシンガーによる最高傑作はセックスと皮肉と絶望をテーマにしているが、大部分はセックスが占めている。



7位 ミッシー・“ミスディミーナ”・エリオット「The Rain (Supa Dupa Fly)」(1997年)

ミッシー・エリオットとティンバランドは、90年代を征服した代表的なアーティストだ。2人は70年代のR&B曲をサンプリングし、コオロギの鳴き声や雷鳴もフィーチャーしてスウェットな南部の長い夜を表現した。ミッシーよ、そのまま続けて欲しい。



6位 ペイヴメント「Gold Soundz」(1994年)

ビーチ・ボーイズの『Pet Sounds』で描かれたような、少年らしく焦る素直な気持ちを3分間に凝縮した作品。スティーヴン・マルクマスとのんきな仲間たちは、この曲の1秒たりとも無駄にはしていない。全てのギターフレーズからヴォーカルの息づかいに至るまで、感情の高まりを完璧に表現している。まるで彼らが全てを計算尽くしているかのようだ。


Translated by Smokva Tokyo

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