バイデン政権、米国パスポートの性別欄に新たな枠組み「X」導入を発表

(Roy Rochlin/Getty Images)

米現地時間2021年6月30日、アンソニー・ブリンケン国務長官は、米国パスポートの性別欄で男性と女性以外の性別を選択することができるようになると発表した。

ブリンケン国務長官は「身分証明書における性別の選択が、自分の現在の性別と適合していない場合、それを変更するための医療機関による診断書を今後必要としないように手続きをアップデートしていきます。それに加え、自分の性別を男性または女性以外と感じている国民のために、パスポートの性別欄と国外から取得できる出生届に適切な選択肢を追加することを検討しています」と発表した。また、性別欄に新たな選択肢を追加することについて「技術的に複雑であるため、現在のシステムをアップデートするには時間を要する」ことも明らかにしている。The 19th紙によると、2021年の終わりまでには男性、女性の選択肢以外に中間の「X」が追加されるとのこと。

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これまで政権に対し、身分証明書にジェンダーニュートラルな選択肢を新たに追加するよう働きかけてきたアメリカ自由人権協会のストラテジスト、アーリ・クリスチャン氏はこの発表に対し「より正確なパスポートが発行されることは、国中のトランスジェンダーやインターセックスの人々の人生に、極めて大きな良いインパクトを与えるでしょう。これからはパスポートの性別欄で男性・女性の他に『X』という、彼、彼女らにとって最良となる選択肢を持つことができるようになります。トランスジェンダー、ノンバイナリー、インターセックスの人々は、自分たちが何者であるかを知っており、そうした人々には自分たちが何者であるかの許可ではなく、定義が必要なのです。しかし、私たちの成すべきことはこれだけではありません。今後、あらゆる連邦政府関係機関におけるジェンダーに関するポリシーが、今回の決定に従うよう、政権に働きかけ続けていく必要があります」と、コメントした。

Translated by Kazuhiro Ouchi

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