Elle Teresaが語る、地元・沼津でヒップホップを続ける理由

「数年かけて、コミュニティとして大きくしていきたい」

ー修行ですか?

Yusuke Carter:LA行って、ニューヨーク行って、アトランタ行って、ニューヨークも2回行ったんです。で、大阪にも行って。

Elle:ロスも2回行ったよね。ちょー大修行。最初はみんなついてきてくれてたけど、スタジオに行ったら海外の人たちだらけで。最後の方はElleと友だちと2人で。向こうからしたらいきなり日本人が2人来て、「じゃあお前やれよ」みたいなノリになって、こっちは「ひぃー!」みたいな(笑)。「いけるっしょ、うちらなら」というマインドで飛び込んだんですけど、全然余裕でした。ぶちかまして帰ってきた(笑)。

Yusuke Carter:普通だとスタジオに入ったらビートを作る人が来て、ラップを作り始める感じなので、いきなりできないと思うんですけど、Elleは普通にその場で録るんです。

Elle:ファイヤーみたいな(笑)。

Yusuke Carter:行く先々で仲よくなった人もいたじゃん。あまりビビらないで、できてたよね。

Elle:そうだね。Elleは海外の人とか、TRAVSという服のブランドをやっている先輩がいるんですけど、そういう人たちとも遊んでいて。

1LI ILI:全員そこで繋がったんですよね。

Elle:コロナの前はTRAVSに海外からラッパーがめっちゃ来てたんですよ。

1LI ILI:一緒にクラブとか行ったよね。

Elle:Elleは全然英語喋れないんです。でも、喋れないけどコミュニケーションは取れてたので、環境に恵まれてたと思います。

Yusuke Carter:そこで海外の人に対してビビる壁はなくなってたよね。

ーそんなElleさんのマインドに通じるというか、Elleさんの曲ってすごく開けてる感じがするんですよね。で、その根っこに静岡の沼津があるというところが同郷としてはうれしいです。「Fuji」という曲もよかったです!

Elle:うれしい。Elleも静岡の人に会うと、やっぱり上がります。



ーなかなか静岡の人っていないですよね。お笑い芸人だとハリウッド ザコシショウがいますが。

Elle:いますよ! DJ CHARIとか、広瀬すずとか。

Yusuke Carter:みちょぱもね。

Elle:でも、ラッパーはそんなにいないね。

1LI ILI:みんな東京に出ちゃってるから、分からない。

Elle:結局、田舎の人は東京に出たいんですよ。でも、Elleは沼津に戻ろうと思った。地元でやってることに意味があると思うし、カルチャーとして沼津で広まったら1番いいなと思います。だけど、Elleがやりたいことは今すぐにイベントをやって、有名な人を呼んで、人を集めるというその場限りのことじゃない。数年かけて、コミュニティとしてでかくなっていけたらいいですね。アトランタとか、シカゴもそうなんです。最初は何もない。でも、そこでカルチャーを作り続けてきた人たちがいるから今がある。

Yusuke Carter:今、沼津のクラブは1個しかないんですけど、毎月イベントをやり始めたんです。そこに来たらElleがいるみたいな。地元のアーティストがイベントにいるって、いいなと思って。

Elle:アトランタだったら、マジックシティというストリップクラブがあるんですけど、そこに行ったら、有名なアーティストとか普通にいるんです。

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