ラッパーのビズ・マーキーが57歳で死去

ビズ・マーキー(Photo by Michael Ochs Archives/Getty Images)

「Just a Friend」などのヒット曲で知られるラッパー、プロデューサー、ヒューマン・ビートボックスの先駆者で、陽気なおふざけと革新的なサンプリングによって、ヒップホップ界で数々の業績を残してきたビズ・マーキーが7月16日に57歳で亡くなった。

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死因は明かされていないが、ビズは近年、10年間に及ぶ2型糖尿病との闘いに関連した健康問題に苦しんでいた。2020年4月には2型糖尿病の合併症で入院し、同年末には糖尿病性昏睡状態から脳卒中を発症。彼はリハビリを行っていたが病状は悪化の一途をたどり、今年6月下旬にも死亡説が報じられていた。

彼の代理人であるジェニ・イズミ氏は、このように声明を発表している。

「深い悲しみをもって、今晩、妻のタラに見守られながら、ヒップホップのパイオニアであるビズ・マーキーが静かに息を引き取ったことを発表します。私たちはこの困難な時期のなかでいただいたサポート、数多くの電話や祈りに感謝しています。ビズ・マーキーは35年以上にわたり、音楽を通じて永遠に称賛されるであろう芸術遺産をクリエイトしてきました。彼が妻や家族、親しい友人のもとを去り、その生き生きとした性格、絶え間ないジョーク、頻繁に交わされる会話が失われることを惜しんでいます。ご家族の皆様におかれましては、大切な方を亡くされたことをお悔やみ申し上げます」

1988年の『Goin’ Off』と1989年の『The Biz Never Sleeps』を筆頭に、5枚のアルバムをリリースしたビズは、当時の他のラッパーとは異なる独自路線を確立。歌唱を交えたコーラスとビートボックス、おどけたユーモアをミックスした彼のスタイルは「ヒップホップのクラウン・プリンス」と呼ばれ、後進ラッパーにも大きな影響を与えた。

From Rolling Stone US.

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