Panorama Panama Townが語る、音数に頼らないシンプルな楽曲への探究心

ー曲中で同じコード進行を繰り返していく中で、最後にサビで突き抜けていくメロディは従来のPanorama Panama Town感があると思いました。

岩渕:曲制作の過程で波越とニルヴァーナというワードが上がりました。同じコード進行でループしてテンションが上がっていく感覚が今までもPanorama Panama Townはのキーワードとしてあって。Blurの「Song 2」とか、ループする進行の中でテンションが上がり下がりする曲がすごく好きだし、自分たちに合っているんです。ニルヴァーナのような音像で「Song 2」のようなことができないかなと思いました。



ーザ・ストロークスやニルヴァーナ、Blur辺りの洋楽から受けている影響は、皆さん共通しているものなんですか?

岩渕:そうですね。そこらへんのイギリスのバンドは3人ともよく聴くラインです。最近好きなものはメンバー内ですぐに共有して、「この曲のここがいい」という話をよくするんですけど、なぜその曲がいいかしっかり共有できている感じがします。

ーそういった細かい共有は自発的にメンバーそれぞれから出てくるんですか?

岩渕:メンバーそれぞれからプレイリストで共有してもらったりしています。この間、波越と同じ部屋で曲を作っている時に「この曲みたいなアレンジをしたい」と、その場でお互いに共有したんですけど、2人とも偶然同じ曲だったんです(笑)。すごくおもしろい瞬間でした。

ー「Strange Days」のMVはどのように制作されたんでしょう。

岩渕:学校のロッカーがあるところで演奏シーンを撮影したんですけど、童心に戻りました。カメラが回ってない時に体育館でみんなでバスケをやったりして(笑)。撮影場所が学校ってだけでめっちゃテンション上がりましたね。監督の2025さんは今のイギリスのロックシーンが大好きで、僕たちと好きなものが似ているし、提示してくださるイメージが自分的にピンと来ました。「SO YOUNG」のMVも作ってくれた人なんですけど、「Strange Days」にも作風が合うんじゃないかと思って、オファーしたんです。僕たちと好きなものが近いので、同じ空気感を感じることがあります。実際に「Strange Days」を聴いてもらって、2025さんから出てきた「こういう感じで録りたい」という参考がよかったので、そのまま任せようとメンバー間で納得しました。

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