Chara、初の野音単独公演で響かせた自由で好奇心あふれる歌声

先日梅雨明けが発表されたばかりの東京は晴天。すでに夏真っ盛りかというほどの熱気に観客たちの汗が滴る。会場には大量のシャボン玉が空を舞い、爽やかさを感じるとともに、今から始まるライブに心が躍るようだ。

定刻になるとアース・ウインド&ファイアー「レッツ・グルーヴ」とともにメンバーたちがダンスをしながら登場。カラフルな蝶の羽を纏ったダンサーYOSHI2が登場し妖艶な動きを見せると、庵原良司(Sax.)、吉澤達彦(Tp.)、半田信英(Tb.)のホーンセクション、鍵盤の井上薫とコーラスの竹本健一と高橋あず美、韻シストバンドGt.TAKU/Ba.Shyoudog/Dr.TAROW-ONEと、順番にサポートメンバーが登場。全員が曲に合わせてリズムを取り手を叩いた後、楽器を手にして演奏をスタートさせた。



ステージ中央でYOSHI2が音に合わせて屈み羽を広げると、白をベースにした装飾で飾られた衣装に身を包んだCharaが登場。観客たちの大きな拍手の中、岡村靖幸作曲のポップチューン「レモンキャンディ」でライブがスタート。やわらかく寄り添うようなCharaの歌声と演奏に観客たちは心地よく横揺れで乗っている。

「やったね、晴れたー! 今日は声は出せないかもしれないけど、気持ちは出してー!」とCharaが観客に投げかけると、1997年リリースの名盤『Junior Sweet』より「Junior Sweet」へ。先ほどの歌い方とはまた違った全開の歌声が響き客席は湧いた。ステージの左右へと移動して観客一人一人の顔を見ながら歌っていくChara。コーラスとホーン、ベースのグルーヴのアンサンブルも心地いい。「今日は夜まで一緒に楽しみましょう。ここは、お空の下のディスコです」と客席にコミュニケーションをとると、観客はミニタンバリンを鳴らしてレスポンス。「Cat」ではファンキーなギターカッティングの中、Charaがメンバーとコミュニケーションをとりつつ、コーラス隊、ホーンがソロプレイで会場を沸かせた。

Rolling Stone Japan 編集部

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