松本隆トリビュートアルバムを亀田誠治とともに振り返る



田家:吉岡さんの「夏色のおもいで」を聞かせていただいて、いきものがかりの時とは違うみずみずしさで、とても新鮮な感じがありました。

亀田:この曲、僕はすぐに聖恵さんに歌ってもらいたい、もしくはいきものがかりとして参加してもらいたいと思ったんです。松本先生の歌詞には「風」とか「きみ」という言葉がよく出ていて、これっていきものがかりが今までに歌ってきた景色にすごくオーバーラップするなと思って。松本先生は1970年代にチューリップというバンドにこの歌詞を書かれていたんだけども、これはもしかしたら平成のいきものがかりも、松本先生と相談したわけではないけれどきっと、同じことが音楽のDNAとして受け継がれていったんじゃないかなと思って、聖恵さんに歌ってもらったんです。

田家:原曲のバンドらしさも微笑ましいですね。アルバムもこれで始めようと?

亀田:まず声から始まるというのが新鮮なんじゃないかなと思ったのと、松本先生としてもフレッシュな作品だったということで。この曲は今に置き換えても、今のいきものがかりが歌っていてもおかしくないナンバーだと思いましたし、そういう色々なものがシンクロしていて、この曲をトップバッターに選び、曲を歌うのは吉岡聖恵さんだとすぐに思いついた感じでした。

Rolling Stone Japan 編集部

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