松本隆トリビュートアルバムを亀田誠治とともに振り返る

松本隆トリビュートアルバム『風街に連れてって!』




田家:今流れているのは、アルバムの二曲目「君は天然色」です。大滝詠一さんの1981年『A LONG VACATION』の一曲目。これは亀田さんがやりたいと?

亀田:「君は天然色」をこのアルバムに収録することが決まったのは本当にアルバム制作の最終工程で。僕から、これやっぱり大滝詠一さんの曲が入ってないのはおかしいよと。それまでトリビュートアルバムに挿入されているのは、とにかくJ-POPを代表する曲で。「スタッフの皆さん、すみません。大滝詠一の『君は天然色』一択でオファー、アーティストを探しましょう」と。

田家:その時に歌い手のイメージもあったんですか?

亀田:あったんですよ。様々なアーティストがこの曲をカバーされている中で、今回のアルバムで「君は天然色」を歌うのは、やっぱり今一番新しい感性を持っているアーティストのほうが、自分たちの子供や孫世代に、より伝わっていくんじゃないかと思って。若い世代の持っているエネルギーとか発信していく場所を見据えて作りたいということで、川崎鷹也さんが思い浮かびました。去年から気になっていたんです。

田家:去年の夏に「魔法の絨毯」をリリースされてがSNSで話題になっていましたよね。

亀田:そう、「魔法の絨毯」がYouTubeでばーっと再生回数が伸びていました。僕の中でYouTubeやSNSから発信されていくミュージシャンがたくさんいる中で、川崎鷹也さんは歌声一発でいけるなって思っていて。これはぜひ声をかけたいと思ったけど川崎さんへのつてがなかったので、ホームページのコンタクトというフォームからオファーをさせていただきました。そうしたら快諾でした。

田家:僕も本人にインタビューしたんですけど、マネージャーの人が「亀田さんからこんなのが来た!」って舞い上がってその日は大変だったらしいですよ。

亀田:ははは(笑)。この曲を残していくためにも、僕は川崎さんを選んでよかったなって再確認しましたね。

田家:改めて曲を聴く前に、一番気を使われた点を訊いてみたいのですが。

亀田:大滝さんがこだわっていたウォール・オブ・サウンド、フィル・スペクターの影響をどこまで受け継ぐかというのがすごく重要だなと思うんです。大滝さんの作品に関しては、音楽ファンが細かくて、ほんっとうに手厳しいんですよ(笑)。これはハードル高いカバーだぞ、と思いながら、自分の中で何を大事にしないといけないかと考えた時に、この曲の中で語られたドラマだと思ったんです。

田家:それは曲の後にまた伺いましょうか。

亀田:はい。とにかく歌詞と川崎さんの歌に注目してお聴きください。

Rolling Stone Japan 編集部

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