亀田誠治が語る松本隆トリビュートアルバム「全亀田を投入した」



田家:続いて、アルバム8曲目「キャンディ」。これを歌っているのは三浦大知さん。1977年、原田真二さんの作曲。三浦さんの生まれはこの曲の10年後、1987年ですね。これも改めて知ったことですが、亀田さんがプロデュースされたクインシー・ジョーンズの80歳記念のライブ・イン・ジャパンに三浦大知さんも出ているんですよね。その時も、亀田さんは手紙を書いて出演を依頼されたと伺いましたけど。

亀田:三浦大知さんは、ありとあらゆるエンターテインメントのツボというか、大事なものをちゃんと体に焼き付けてきて、それを自分の中に取り込んで三浦大知色として発信しているアーティストと僕は解釈していて。ずっと注目しているんです。でも、何よりも声が二枚目です。この二枚目の声と圧倒的なダンスパフォーマンスを待ち望んでいる人ってたくさんいるだろうなと思って、クインシー・ジョーンズの時もオファーしました。

田家:そういうことを手紙にお書きになったんですか?

亀田:要するにマイケル・ジャクソンですよ。クインシーといえばマイケルじゃないですか。日本のマイケルとして僕が推せるのは君しかいない、歌って踊れるということの本質、フォルダー5とジャクソン5の親和性だったり、とにかく世界に知ってもらいたいということで、クインシー・ジョーンズの前でマイケルメドレーという形で歌とダンスを三浦大知君が披露したんですよ。たしか「Smooth Criminal」、「Baby Be Mine」、「Billie Jean」をメドレーにして、ダンスもダンサー達と作ったものを披露したんですけど、クインシーが絶賛したんです。僕は何を伝えたかったかというと、三浦大知君のダンスと歌というものがマイケルへのトリビュート、ひいてはクインシーへの想いに繋がっていくんじゃないかなということを考えて頼んだんです。

田家:「キャンディ」は三浦さんの方から歌いたいと言ってきたんですか?

亀田:今回のトリビュートの中で、三浦大知君の歌声を使いたいという方向性があったんですよ。この話は曲の後にしましょうか。

田家:それではアルバム8曲目、三浦大知さんで「キャンディ」。

Rolling Stone Japan 編集部

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