グリーン・デイ、ウィーザー、フォール・アウト・ボーイら勢揃い「ヘラ・メガ・ツアー」幕開け

(Natalie Perez for Rolling Stone)

米現地時間2021年7月21日にテキサス州ダラス近郊のアーリントンに位置するグローブライフ・フィールドで幕を切った「ヘラ・メガ・ツアー」。ヘッドライナーを務めたグリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングが会場に明かりをつけるよう促すと、そこには35000人の観客がいた。コロナ禍が始まって以来、世界中でも間違いなく最大規模のロックコンサートがついに始まった。

「周りを見てみろ。これが人と人とのつながりだ。もう誰も俺たちを閉じ込めておくことはできない。一緒に暴れよう」と観客を煽るビリーの発言からは、5時間半にも及ぶコンサートで、インタラプターズ、ウィーザー、フォール・アウト・ボーイら全出演者たちが皆等しく噛み締めていたであろう気持ちが感じ取れる。また、最近のデルタ株の出現により、アメリカでも再び感染拡大が起こる中、マスク着用令が復活し、これから先の見通しがまたしても不確かなものになってしまったことを忘れさせるのに十分な興奮だった。観客たちも同様に、このようなことには一才気を取られず、マスクを着用しているのは300人に1人と言ったところだった。

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コンサート自体は極めて素晴らしいもので、最初に開催が予告されてから2年もの期間待たされたファンたちも納得の出来だったと言える。2005年に発売されたiPod shuffleで音楽を聴くように、フォール・アウト・ボーイの「Sugar, We’re Goin Down」からウィーザーの「Beverly Hills」に繋がり、次はそのままグリーン・デイが「Wake Me Up When September Ends」を演奏する。1年半以上も大きなステージに立っていなかった各バンドの面々は、ゲートから解き放たれた競走馬のようにエネルギーに満ちていたように見えた。

Translated by Kazuhiro Ouchi

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