グリーン・デイ、ウィーザー、フォール・アウト・ボーイら勢揃い「ヘラ・メガ・ツアー」幕開け

ビリー・アイリッシュの「Bad Guy」をユニークにカバーしたビデオで人気を得たロサンゼルスのスカ・パンク・バンド、インタラプターズがオープニングアクトを済ませると、ウィーザーが現れた。口ひげと妙な髪型で現れたボーカルのリバース・クオモを彼だと認識するのは少し難しかったが、スタッズが大量にあしらわれたレザージャケットを着たリバースは、数々のメタルバンドへのオマージュを取り入れた最新アルバムの「Van Weezer」を本当に気に入っている様子が見てとれる。

ウィーザーのセットリストの序盤では、「Hero」や『All The Good Ones』、「The End of the Game」などの新曲が多く、スタジアムで行われるコンサートにしては大胆な選曲だったと言えるが、「My Name is Jonas」の最初の一音が聞こえると、堰を切ったかのように「Undone – The Sweater Song」、「Surf Wax America」や「Island In The Sun」などの名曲が次々と披露された。何年にも渡り、幾度となく披露されてきた曲だが、間違いのない名曲だ。


Natalie Perez for Rolling Stone

「El Scorcho」の演奏中はその夜で一番の歓声が会場中に響き渡った。なぜならこの曲の歌詞には、意中の女の子にグリーン・デイのコンサートに行こうと誘う場面があるからだ。そしてその後「Africa」の演奏が始まった。演奏の途中、リバースが少し困惑し、モゴモゴと口ごもる場面があった。それもそのはず、近年のウィーザーの中でもかなりの大ヒットとなった曲が、1982年リリースのTotoのカバーソングだったという事実は彼にとって少し喜ばしくないことだったのかもしれない。観客がしばらくリバースの代わりに歌っていると、サビに入ってようやく彼が復帰した。「California Snow」のライブでの初披露を終えると、観客たちと一緒に歌えるようにアレンジされた「Say It Ain’t So」と「Buddy Holly」を演奏し、彼らの出番は終了した。

Translated by Kazuhiro Ouchi

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