『コール・オブ・デューティ』シリーズの開発会社、セクハラ問題でカリフォルニア州から訴訟

アクティビジョンの男性社員は泥酔した状態で女性社員のデスクまで這うように移動し、セクハラ行為を行なっているとされる。また、男性社員たちは頻繁に二日酔いの状態で出社し、「女性社員に自分の仕事を押し付ける一方で自分たちは長時間ビデオゲームをプレイしており、その間中自分たちのセックスの体験談や女性の体について冗談を言い合ったり、レイプに関するジョークを大声で発言したりしている」と、訴状には記されている。

アクティビジョン社の女性社員が、社員旅行で自身の上司と肉体関係を強要され、その後に自殺を図ったという事件があった。女性社員が自殺する前、この女性社員の同僚である女性たちが、休日のパーティで彼女の性器が映った写真を送信しあっていたと言うことも報告されているようだ。

DFEHによるとセクハラの蔓延以外にも、女性社員たちには、支払われる給与の不平等さ、大きな仕事に携わる機会、昇進の可能性などについても差別が行われていたようだ。アクティビジョン社の9500人の従業員のうち、女性が占める割合は20%に過ぎないとされている。同社では、女性たちから機会が奪われ、社内でのストックオプションの権利も制限されていた。勤務時間やパフォーマンスの評価が男性の同僚より優れていたとしても昇給、昇進の機会が頻繁に見送られていた。同社の役員、人事部は女性へのハラスメント、差別についての対応をほとんどしてこなかった、とされている。人事部に対しこうした事実を訴えると、その内容が同部門の管理職に筒抜けになり、訴えを行なった女性社員は左遷したり降格させたりしたという。

Translated by Kazuhiro Ouchi

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