韓国生まれ東京育ちのkim taehoonが語る、現代のボーダーレスの在り方

ーいま20代のkimさんが生きる上で、1番のテーマってどんなことでしょう? というのも、僕は離婚を経験して、家族を作ることってなんだろう、とずっと考えるようになって。

あんまりテーマとして設定してることはないんですけど、愛について考えることは多いかもしれません。例えば、今ぼくの活動を何が突き動かしていくかといえば、音楽への愛とか、自己愛、嵐をはじめとしたルーツへの愛であったりすると思うんです。あとは好奇心としての楽器への愛とか知識に対する好奇心。音楽活動はそういう愛で動いています。そこが本当にモチベーションになっていると思うんです。人と付き合っていく上で、ぼくがわざわざ「JAPAN AND KOREA」を表に出して、みんなに改めて考えてみてくださいって言うのも、一種の愛だと思うんですよね。変わっていく社会に対して興味がなければ、おそらく自分本位の解答だったり表現になっていたと思うんです。もちろん、表現の方法は人それぞれですからそれは大前提の上で。ぼくの場合は単純に人が好きで、人にめちゃめちゃ関心がある方なので、みんなに改めて考えてみてもらえたら嬉しいな、と。悪く言えば押し付けがましいというか、お節介なのかもしれないですけどね(笑)。ぼくはそういう人間なのかもしれません。今後長い目で見た時も、このテーマを考えていく上でも、人と関わっていく上でも、こういうコミュニケーションの取り方になっちゃうような気がします。あとは、当たり前のことかもしれませんが、自分を誰よりも愛していると自負しています。こういう表現はしてこなかったですけど愛にはそれなりに熱い人間な気はしますね。

ーたしかに相手のことを思わなければ、一方的に主張すればいいわけで、問いかけなくていいわけですからね。聴いてくれる人に期待しているというか希望を持っているわけですもんね。今回はMVとは別で映像作品も作られたそうで気合が入っていますね。







今作を作るにあたって、映像作品もMVとは別に作ったんです。「とある国際大会」を舞台として、日本代表と韓国代表が鎬を削って戦う全3部作のショートムービーに仕上がっています。中身としてはあまり小難しいものにしたくなくて、誰が観ても分かるようなシンプルかつくだらないものとなっています(笑)。あくまでも楽曲も、映像作品も、自分自身のスタンスを示すための布石というか。だからこそ色んな手法で色んな方面に打つのもありかなと思って。今の時代どこで何が観られる、聴かれるかなんて分かりませんからね。どんなきっかけからでも、当たり前を見つめ直すことに繋がればいいな、願っています。それがぼくの作品を通してなら尚嬉しいですね。



<リリース情報>

kim taehoon
配信シングル「JAPAN AND KOREA」
配信リンク:https://lnk.to/JAPAN_AND_KOREA


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Rolling Stone Japan 編集部

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