韓国生まれ東京育ちのkim taehoonが語る、現代のボーダーレスの在り方

ーおひさしぶりです。約1年前に取材させていただいたkimさんのインタビュー記事に対して、Yahoo!コメントで誹謗中傷コメントがいくつか書き込まれました。当時、kimさんもそれに対して反応をしていましたが、いま振り返ってみて、率直にどう思われましたか?

最初にTwitterで「記事を出しました」とつぶやいたら、「kimくんのルーツが分かった」とか「人となりが分かった」というありがたい意見が多かったんですけど、Yahoo!コメントでは”韓国”というワードだけに反応して誹謗中傷するコメントが結構あって。Yahoo!コメントってここまでリテラシーがないのかと衝撃を受けましたね。もちろん真っ当な批判だったら全力で受け止めたいんですけど、そもそも記事をちゃんと読んでなかったりして(笑)。無名のシンガーに対して、そこまで相手にできる体力や元気のある方たちがいらっしゃるんだなと、そういう意味ではありがたかったです。それと同時に、非常にセンシティブなテーマであることは自覚していたんですが、このような反応を頂いたことで自分が思っていたより遥かに根深い問題なんだなと再認識することもできました。自分自身も過信することなく常に考え直さなければいけないなと思うきっかけにもなりました。

ーそのコメントによってkimさん自身、傷つかなかったですか?

正直、慣れっこなんですよね。中学生でサッカーをやっている時に「チョンはボール持つな」とか「キムチ臭えぞ」とか言われたり。これは自意識過剰なのかもしれないですけど、歯医者に行った時に「結構歯が溶けてるね、キムチ食べすぎじゃない?」って言われたり。そういうのは慣れっこだったので、まあいつの時代になってもそういう人はいるよなって。むしろぼくはそれをエネルギーに変えたいと思っちゃうんですよね。

Rolling Stone Japan 編集部

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