ブライアン・メイとエリック・クラプトン、「渦中の2人」による1988年の共演を振り返る

コンサートの最後は、ジョー・コッカーによる「With a Little Help From My Friends」を全員で演奏して締めくくられた。リハーサルでは、クラプトンがメイに冒頭のリフを弾いてほしいと言ってショックを与えたという。「ちょっと固まってしまいました」 とメイは2018年に振り返っている。「エリック・クラプトンなら自分で弾くだろうと思ったんです。(あのリフは)ギタリストなら誰でも弾きたいと思うもの。彼は『なぜやらないんだ』と言った。僕はあのリズムを弾くことができて嬉しかった』と振り返っている。

このあとの動画を見ればわかるように、メイの演奏は非常にうまくいった。しかし翌日、エンジニアはメイに、彼のギターパートの録音に失敗したと告げた。「それを聞いて、私は落ち込みました」とメイは言う。「それで前の晩に弾いたのとまったく同じように弾いてみることにしました」。

2人のギタリストは2002年、エリザベス女王のゴールデン・ジュビリー・コンサートで再び共演しているが、メイがクラプトンを「フルーツケーキの壺」に入れてしまった今、今後の共演は望めそうにない。それは、なかなか出てくるのが難しい壺だ。

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From Rolling Stone US.

Translated by Rolling Stone Japan

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