松本隆と振り返る、トリビュートアルバム『風街に連れてって!』



田家:これも改めて思ったんですが、一曲の中で映画のように始まるストーリー、あなたを思って飛び乗る電車から始まる、しかも年上の人に会いに行く。この流れ。

松本:よく歌ってくれたと思う(笑)。結構やばいシチュエーションなんだけど、さらっとまりやさんが歌ったので成立してますね。僕の場合は色というのが非常に重要で。この曲は辛子色から始まっているけど、僕は高校生の時から辛子色のシャツが好きで、それにブリティッシュグリーンのコールテンのジャケットを合わせて、細身のジーンズというのが好みで。高校生の時はほとんどそういう格好をしていて。辛子色に関しては思い入れがあるわけ。自分の青春の色なのね。

田家:なるほど。そして9月はさよならの国、10月は黄昏の国という小説もあったなと思ったんですが、私一人傷つくことが残された優しさ、というのがセンシティブな感じですね。

松本:良いよね、僕はこの詞は好きだよね。

Rolling Stone Japan 編集部

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