松本隆の作品に通底しているもの、トリビュートアルバムを本人と振り返る

田家:先週と今週は原曲について話をしてみようと思います。アルバムの曲を聴いてから原曲についての話をお聞きしようという趣向です。この曲は元々こうだったんですよという特集です。というわけで、今週のゲストは先週に引き続き松本隆さんご本人です。よろしくお願いいたします。

松本隆(以下、松本):松本です。

田家:先週の続きですが、50周年トリビュートアルバムということです。この50周年という時間についてはどう思いますか?

松本:半世紀ですからね。よくもったと思います(笑)。ここまで頑張ったとも思うし。

田家:この「スローなブギにしてくれ (I want you) 」は1981年に南佳孝さんがオリジナルを歌われたわけですが、今回はGLIM SPANKYが歌いました。彼らについてはどう思われましたか?

松本:興味があってライブに行ったんですよ。僕はほとんど人のライブなんて行かないものですから、よっぽど興味があったのかなと。

田家:それはどういう理由で?

松本:女の子がパンチのある歌を歌って、男の子はリードギターで。なんか面白いと思ってさ。僕はちょっとサイケな感じが好きだから。

田家:GLIM SPANKYは、松尾レミさんが1991年生まれ。亀本寛貴さんは1990年生まれ。2014年デビュー。亀田さんは「はいからはくち」を一緒に演奏したことがあると仰っていました。

松本:まじで? はっぴいえんども好きらしいよね。

田家:「はいからはくち」をやりたいというのは、松尾レミさんが言ったらしいんですよ。

松本:あらそう。僕はライブの時に楽屋にお邪魔したんですけど、「松本さん、好きです」って言われて。好かれてたみたいで嬉しかったよ(笑)。

田家:そういう時間を経て彼らが歌ったのが「スローなブギにしてくれ (I want you) 」。原曲をお聞きください。1981年、南佳孝さんの曲です。

Rolling Stone Japan 編集部

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