―プロジェクトのスタートとなるのが、2021年8月25日発売の第1弾シングル「ドライブ GO!」です。A面の表題曲は“突っ走れ” “ぶっとばせ”を連呼するロックンロールで、キャロルとか70年代の日本のロックンロールバンドの雰囲気を感じます。
確かにその雰囲気は外れじゃないと思う
(笑
)。僕らも好きですよ。全体的なイメージとしては、バカみたいに勢いをつけていく感じ。
―なかなかドライブで遠くに行くのも憚られるようなご時世なので、より爽快に聴こえます。
歌ですからね。それをドライブと違うものに当てはめてもいいし。なんでもいいです。「ここで歌ってるドライブってなんのことだろう?」でもいいし。
ザ・クロマニヨンズ photo by 柴田恵理―真島さんの作詞作曲ですが、どう歌おう?とか話したりはしないですか。
ないない。僕自身が、何か「心を込めました」みたいな歌い方ができない人なので。何を注文されても応えられないだろうし、マーシーも注文してこないし。なんかね、ずっとやってきて
1つのルーティンみたいなものが
2人の中に出来上がってるし、僕自身の中にも何かしらの自然なルーティンが出来上がってきていると思う。そんな中でやってるので、特に話し合ったりもないですね。
―それは、ザ・クロマニヨンズで活動する以前からのことなんでしょうか。
よくわからないけど、たぶん
2人が出会ってバンドを始めてからじゃないかな。話してもしょうがないなってことに気付いたんじゃないかな、お互いに
(笑
)。
―真島さんの中にもルーティンみたいなものがあるかもしれない?
あるかもしれないけど、そんな話をしないからわからない。普段、バカな話しかしないから。
―最近はどんなお話をされましたか。
テレビの話
(笑
)。「再放送の「ウルトラセブン」観た?」とか。最近
BSで「ウルトラセブン」とか「ウルトラ
Q」をやっていて、それはメンバー全員見てます。なんでも一緒に楽しめるから。
―それがザ・クロマニヨンズを楽しく続けていられる理由でもある?
そうかもしれない。とにかく、「長く続けるための努力」はしないんですよ。その日楽しければ。だって長く続けるために今日は苦しくてもがんばろうなんていうことは、一日も早く辞めた方が良いと思う
(笑
)。
―ステージに立つ、歌うために体を鍛えているとかはないですか。
何もしないです。それがポリシーなんじゃないかっていうぐらい何もしない
(笑
)。今まではライブをやっていたから何もしなくても良かったと思うけど、でもさすがに今回、ライブが随分空くんですよ(フジロックのザ・クロマニヨンズのライブで)久々にやるんですけど、何の準備もしてないので、どうなるか、どんな無様なことになるのかみんなに目撃してほしいです
(笑
)。大きい声で歌うこともレコーディング以外ではしていないし。
―家でレコードをかけて一緒に歌ったりしませんか?
それはないなあ。エアドラムとかはやるけど。中学生のときとか初めてロックのレコードを聴いたときとか、(エアドラムをしながら)こんな感じになってない?あれですよ。だからながら聴きができないんです。最近僕はエアドラムとかエアギターとかを人に勧めているんですよ。それによって音楽に集中できるから。集中したときの面白さってたまらないものがあるんですよ。