チャーリー・ワッツが80歳で死去 ローリング・ストーンズを支えたドラマー

チャーリー・ワッツ、2011年撮影(Photo by David Wolff - Patrick/Redferns)

ローリング・ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツが80歳で死去。「8月24日にロンドンの病院で、家族に囲まれ静かに息を引き取った」と広報担当者が発表した。

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広報担当者の声明には「我々の愛するチャーリー・ワッツの死を発表することは、計り知れない悲しみを伴います。彼は本日、ロンドンの病院で家族に囲まれながら静かに息を引き取りました」と記されている。さらに、チャーリーを「同世代で最も偉大なドラマーの一人」と追悼。「この困難な時期に彼の家族、バンドメンバー、そして親しい友人のプライバシーを尊重してください」と締めくくっている。

チャーリーの訃報が届いたのは、ストーンズの全米スタジアム・ツアー「ノー・フィルター」不参加が発表されてから数週間後のことだった。バンドの担当者は当時の声明で、「チャーリーの手術は完全に成功しましたが、彼の医師は適切な休養が必要であると判断しました。数週間後に始まるリハーサルを前に、控えめに言っても非常に残念ですが、このような事態になるとは誰も予想していなかったと言ってもいいでしょう」と述べていた。

「黒くぬれ」「ギミー・シェルター」「ブラウン・シュガー」などの代表曲で聴かれる軽やかなタッチ、独特のリズム感、完璧なフィーリングは、バンドの音楽を動かすエンジンそのもの。チャーリーは史上最も有名かつ尊敬されているドラマーの一人であった。

キース・リチャーズは1979年、このように語っている。「みんなミックとキースがストーンズだと思っている。でも、チャーリーのドラムがなかったらバンドは成り立たない。チャーリー・ワッツこそがストーンズなんだよ」

チャーリーは1941年、ロンドン生まれ。1963年1月にストーンズ加入。デビュー当時からのオリジナルメンバーで、半世紀以上にわたって第一線で活躍した。物静かな性格と英国紳士然とした風貌で知られる彼は、他のメンバーとは対照的に初婚を貫いてきた愛妻家であるほか、熱心なジャズ好きとしても有名。自身のジャズ・アルバムも発表している。

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From Rolling Stone US.

Translated by Rolling Stone Japan

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