「障害」をめぐる考え方、多数派が少数派の文化や特性を尊重する大切さ

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1993年にイギリスで設立されたアート団体のドレイク・ミュージックは、音楽に関わる機会を生み出すためのテクノロジー開発をはじめ、障害のある人の音楽アクセスを向上するために、音楽家や文化機関に向けたトレーニングプログラムなどを実施し、多くの人々の音楽表現活動を支えてきました。代表のダレル・ビートンは次のように語っています。

「医療モデル」とは医学的な疾患に着目して障害を捉えることを指し、社会の中で困難に直面するのも、それを克服するのも個人の責任だという考え方です。その一方で「社会モデル」というものがあります。これは1970年代に英国で、障害のある当事者の社会運動から生まれ、発展してきた概念で、医療的な診断結果や症状に関わらず、その人自身が社会的困難に直面しているのであれば、それは社会の側が障害を生み出しているのであり、変わるべきは個人ではなく社会だ、という考え方です。つまり、例えば障害のある人たちが学校や職場に通うときに不自由さを感じたとしたら、それを個人の問題と捉えるのが「医療モデル」、社会の問題と捉えるのが「社会モデル」になるのです。

ー視点を変えるだけで、障害に対する見かたが大きく変わりますね。

そうです。その上で、障害の有無を問わずみんなが平等に同じ機会を享受できるようになるためには、どちらのモデルが大切だと思いますか? 答えは明白で、「社会モデル」です。もしも学校や職場に不自由を感じるのなら、そう感じさせないように学校や職場の側の環境を整える。つまり「社会モデル」を前にすると、医学的な疾患は、障害と一切関係がなくなるのです。



Rolling Stone Japan 編集部

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