『ネヴァーマインド』の赤ちゃん、児童ポルノでニルヴァーナを提訴

Nirvana in 1991(Photo by Paul Bergen/Redferns/Getty Images)

ニルヴァーナのアルバム『ネヴァーマインド』のカバー写真の赤ちゃんが、児童ポルノに当たるとしてバンドを訴えた。現在30歳になったスペンサー・エルデンは、あの写真のせいで「生涯消えることのないダメージにこれまでも苦しみ、今後も苦しみ続ける」と言う。

ニルヴァーナのアルバム『ネヴァーマインド』のジャケットに写るあの赤ん坊は、今では大人になり、バンドとあの写真の関係者を相手取って訴訟を起こした。あの写真は児童ポルノであるとしてーー。

現在30歳のスペンサー・エルデンは、訴訟を起こし、次のように主張した。この訴訟の被告人たちは「承知の上で児童ポルノを作成し、所有し、宣伝し」ており、「スペンサーを保護する手立てを行使せず、彼に対する性的搾取が広がるのを食い止めなかった」。彼らは「スペンサーに対する商業的な性的搾取に参加することで、これまで利益を得てきた」とし、これによりスペンサーは「生涯消えることのないダメージにこれまでも苦しみ、今後も苦しみ続ける」と。

この訴訟の被告人として、ニルヴァーナの存命メンバーであるデイヴ・グロールとクリス・ノヴォセリック、カート・コバーンの資産を管理する3人(コートニー・ラヴ、ガイ・オセアリー、ヘザー・パリー)、写真家のカーク・ウェドル、アートディレクターのロバート・フィッシャー、多数のレコード会社および販売業者が名前を連ねている。ニルヴァーナの元ドラマーであるチャド・チャニングは『ネヴァーマインド』とは一切関わり合いがないにもかかわらず被告人リストに入っており、エルデンは被告人一人あたり15万ドル(約1650万円)の慰謝料と裁判費用を求めているのだ。

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被告人もその代理人も、ローリングストーン誌のコメント要請にすぐには対応してくれなかった。ただし、コートニー・ラヴだけはこの訴訟に少し反応したようだ。彼女はInstagramの投稿のキャプションに「ロサンゼルス郡の法律専門家を憎んですらいない……特に何も思わない。奇妙な訴訟とチャリー・ワッツが他界して悲しいこと以外は」と書いている(「奇妙な」と「訴訟」の間に花とハートの絵文字が入れられており、キャプションの最後には顔を覆う、キラキラ星、ピザの絵文字が添えられている)。

Translated by Miki Nakayama

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