GSとカレッジフォークの仕掛け人・本城和治と振り返る、ジャンルを越えた名盤

デルフィーヌの歌 / 加藤紀子

田家:2005年発売のアルバムです。加藤紀子さんの『Les oiseaux bleu 青い鳥』の中の「デルフィーヌの歌」。これを選ばれているのは?

本城:これを彼女がちょうど地中海レーベルで、ヨーロッパの地中海沿岸の国々の名曲を集めようということで。

田家:カバーアルバム。

本城:そうですね。この曲はミシェル・ルグランの『ロシュフォールの恋人たち』の中の名曲で、言語で歌っている人はなかなかいない。映画のサントラ以外ではヨーロッパで2、3人ジャズボーカリストが歌って。世界で3番目ぐらいじゃないですかね、言語で「デルフィーヌの歌」を歌っている人は。

田家:彼女はフランスに留学していたことがある。1973年生まれ。2005年というのは本城さんが最初にお仕事をされて、1週目のスパイダースの話に出ていた、1966年から数えると、40年目ということになるのですが。

本城:ああ、そうですね(笑)。

田家:40年間、現役のプロデューサーとしてずっとおやりになった。

本城:2000年代に入ってから、アルバムなんていうのはほとんど作ってませんでしたから。久しぶりに作ったアルバムなんですけども、現場仕事はやっぱり楽しいなと思いながらやってました(笑)。

田家:さて、次が今月1ヶ月の最後の曲になるのですが、「デルフィーヌの歌」が今日の8曲目なんですね。本城和治さんの50曲と言っていながら、次は9曲目になります。でも、前テーマの「あの時君は若かった」を入れて、50曲目ということで、この曲をお届けしたいと思うのですが。オリジナルは1969年、作詞作曲は寺島尚彦さん。森山良子さんで「さとうきび畑」。

Rolling Stone Japan 編集部

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