GSとカレッジフォークの仕掛け人・本城和治と振り返る、ジャンルを越えた名盤

田家秀樹と本城和治





田家:石川セリさんの名盤『ときどき私は・・・』の1曲目「朝焼けが消える前に」です。本城さんが選ばれた今日の5曲目です。

本城:所謂ソフトロックじゃないですかね。きっかけみたいな感じですよね。

田家:ソフトロックという言葉がなかったですもんね。『ときどき私は・・・』の制作の中で、1番思い出されることってどういうことですか?

本城:さっき言った、新しい作家たちと新しい世界を作っていけるということの楽しみみたいな部分。要するにセリはシンガーソングライターじゃないですから。書いているのはシンガーソングライターですけど、良い歌詞の良い音楽を作っていきたい。作家とアレンジャーと歌手と、良いコラボレーションのレイヤードを作りたいなというところですね。

田家:片方にシンガーソングライターがいて、もう片方には本当に歌謡曲系の演歌の人だとか、アイドルの人しかいないシーンの中でのこのアルバムでしたもんね。

本城:そういうことですね。やっぱり、最上のポップスミュージックを作りたい、それだけです。それと、そんなにヒットソングをあえて意識的に作らなくても、良いアルバムを作れば売れるんじゃないかという自信と言えば変ですけど、そういうものがありました。音楽の説得力がある音を作りたいなというのがありましたね。売れる曲を作るというよりは良い音楽を作りたいという気持ちが強かったです。

田家:このアルバムが今でも愛聴盤だという方がたくさんいらっしゃる、そういうアルバムとして残っています。「J-POP LEGEND FORUM」本城和治さんの50曲、今日の5曲目。石川セリさん1976年1月発売のアルバム『ときどき私は・・・』の1曲目、「朝焼けが消える前に」でした。

田家:再び森山良子さんのお話をお訊きしようと思うのですが、良子さんが初めて1枚のアルバムを1人の作詞家に依頼した。彼女にとって最初で最後のコンセプトアルバムが次の曲が入っているアルバムなんですね。『日付のないカレンダー』。その中からお聴きいただきます。作詞・松本隆、作曲・細野晴臣「DISNEY MORNING」。

Rolling Stone Japan 編集部

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