極悪ポルノ男優のレイプ事件、被害者が明かした「おぞましい手口」の数々

謎のカクテル「ロン・ジェレミー・スペシャル」

ロサンゼルス郡のマレーネ・マルティネス検事補によれば、ジェレミー被告の「狩場」は多数あったものの、暴行のパターンは一貫していたようだ。「彼は自分の思い通りに事が運ぶよう、必要以上にもめ事が起こらないような状況で被害者に暴行を働いていました」

ある女性は2014年、Sardo’sというバーでジェレミー被告と出会った。同じバーで彼女は元イン・シンクのジョーイ・ファトーンとも知り合い、すっかり舞い上がってファトーンにキスした。翌日ジェレミー被告から連絡があり、ファトゥーンと会わせてやろうと提案された。だが車は別の場所へ向かい、そこで被告は彼女に無理やり性的な行為をした。「それはだめと言いました」と彼女は証言した。「彼は『先端だけだ』と数回言いました」。膣に痛みを感じた後、彼女は医者にくまなく身体検査をしてもらい、ジェレミー被告から暴行を受けたことを明かした。

「医者からはなぜ通報しないのかと聞かれましたが、私はとにかく忘れたいんだと答えました」と本人。「でも全然忘れられません」

別の女性は、2013年にRainbow Bar & Grillでジェレミー被告に会ったと証言した。サインをもらいに友人と被告に近づき、3人で軽くおしゃべりしたという。そのとき被告は、ピザを作っているところを見せてあげようと申し出た。それからその女性を狭いトイレに連れ込み、ドアのカギをかけ、トイレに押し付けた。「胸を見たいだけだ」と言いながらパンティに指をねじ込もうとした、と彼女は証言した。その女性は被告をシンクに押しのけて逃げ出し、友人に店を出ようと言った。

「『ロンからレイプされそうになった』と言いました」と、その女性は証言した。

別の女性は、2013年にRainbow Bar & Grillのトイレでジェレミー被告から暴行を受けそうになったと証言した。被告はバーで「ロン・ジェレミー・スペシャル」なるカクテルを彼女のために注文したが、その女性が「気分が悪い」と言うと、「VIP専用トイレ」に案内しようと申し出た。その女性の証言によれば、彼はドアの前に立ちはだかり、そのまま性的行為に及んだという。

その女性はジェレミー被告に何度も「やめて」と言ったが、腕に「力が入らなかった」ので身動きできないと感じたそうだ。「彼がドアをふさいでいたので、逃げられない。抗うこともできず、身動きもできない。自分ではコントロールできない。絶望的でした」と、レイプされた時の精神状態についてその女性は語った。

別の女性は2014年にRainbow Bar & Grillでジェレミー被告と会ったが、彼女もまた彼からドリンクをおごってもらった後で気分が悪くなったと証言している。「ものすごくめまいがして、その後思いきり嘔吐しました」。公衆酩酊で逮捕されるといけないから、友人のアパートについてくるように、というジェレミー被告の助言に彼女は従った。証言によれば、彼女は居間のソファに横たわっていたが、目が覚めるとジェレミーの指が膣に挿入されていたという。

「私がヘマをやらかしたんだと思いました」 なぜすぐに暴行を通報しなかったのか、という質問に彼女はこう答えた。「どこか安全な場所に連れて行ってやる、という彼の言葉をうのみにした私が悪かったんです」

Translated by Akiko Kato

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