性的虐待容疑で無罪主張のマリリン・マンソン、訴えの一つが棄却される

写真右がマリリン・マンソン。カニエ・ウェスト『Donda』試聴会イベントにて。(Photo by Brian Prahl/MEGA/GC Images)

ローリングストーン誌が入手した裁判資料によると、レイプおよび脅迫でマリリン・マンソンを告発した女性の訴えを、判事が棄却した。

【画像を見る】逮捕歴もあるマリリン・マンソン

現地時間14日、グレゴリー・ケオジャン判事はマンソンの異議を支持し、時効を理由に原告の訴えを退けた。ジェーン・ドウ(仮名)と名乗る原告の匿名女性は、2011年にマンソン(本名:ブライアン・ワーナー)と交際を始めた後、被告からレイプされたと訴えていた。ケオジャン判事は、問題のレイプおよび脅迫の記憶が抑圧されていた(訴状では「発覚の遅延」と分類)という原告の主張は時効を覆すには不十分だとして、訴えを棄却した。ただし原告には20日間の猶予が与えられ、再審理に向けて新たな訴状と追加詳細の提出が求められた。

「マリリン・マンソンは、我々の依頼人にレイプについて語らせまいとしています」。原告側の弁護団はローリングストーン誌に宛てた声明でこう述べた。「被告は専門的な法的主張で原告の訴えを完全に退けようとしました。判事は判例法を慎重に検討し、原告が訴えを修正して詳細を追加すれば審理を進めることができる、との正当な判断を下しました。我々はただちに情報を追加して訴状を修正し、マンソンに自らの行動の責任を負わせる機会を望んでいます」

マンソンは他にも3件の訴訟を抱えている。6月にはモデルのアシュリー・モーガン・スミスリーンが、性的暴行、性的殴打、故意の精神的苦痛の賦課、人身売買、不法監禁その他の罪状で訴えた。5月にはマンソンの元個人アシスタントのアシュリー・ウォルターズさんが、性的暴行、性的殴打、性的ハラスメント、故意の精神的苦痛の賦課などでシンガーを訴えた。『ゲーム・オブ・スローンズ』の女優エスメ・ビアンコも、被告からレイプおよび性的暴力を受けたとして4月に訴えている。

また元婚約者のエヴァン・レイチェル・ウッドを含む十数人の女性が、マンソンから違法な性的行為と性的暴力を受けたと出張。マンソンは容疑を否認し、7月にはビアンコの訴訟の棄却請求を提出した。

マンソンは今月初め、2018年にニューハンプシャーで行われたコンサートに端を発する2件の軽暴行罪で無罪を主張した。先月にはシカゴのソルジャー・フィールドで行われたカニエ・ウェストの『Donda』試聴会イベントに姿を見せている。

【関連記事】性的暴行で訴えられたマリリン・マンソン、元アシスタントが明かす「尊厳破壊」のやり口

from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE