泉谷しげるデビュー50周年、エレックからフォーライフへの変遷を本人と振り返る



田家:FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM 泉谷しげる 50周年 俺をレジェンドと呼ぶな」今週はパート2、エレック、フォーライフ編をお送りしました。今年がデビュー50周年、泉谷しげるさんをお迎えしての4週間です。流れているのはこの番組の後テーマ、竹内まりやさんの「静かな伝説」。

キャリアの長いアーティストの軌跡を見た時に、ざっくりと分けてしまうと、変わり続けた人と変わらなかった人になると思うんです。泉谷さんはそういう意味では変わり続けた人の典型と言っていいでしょうね。新しいことを怖がらない。新しいことを求めていく。後ろに振り返っていったりしないで、常に自分の好奇心に導かれながら、誰もやったことがないことに向かっていく。

今週で言うと、フォーライフ・レコードのアルバム『家族』とライブアルバム『イーストからの熱い風』、『光石の巨人』。この3枚は象徴的です。とってもシリアスな『家族』とアメリカに殴り込んでやれとロスに渡ってライブを行った『イーストからの熱い風』。さらに、ポップアートのようなライブをやってみたくなった『光石の巨人』。どこに共通点があるんだろうかと思うんですが、ずっと聴いていくと、やっぱり流れているものがある。フォーライフ・レコードが居心地が悪くなった。フォーライフはスター集団になってしまいましたから、そこから俺は抜けてやるということで辞めるわけですね。

今月のサブタイトルに「俺をレジェンドと呼ぶな」とつけているんですけど、彼はずっとそうやって生きてきた。当然、ファンから反発もされるし、相手にもされなくなる。そういう中で彼が新しい戦場に求めていったのが演技と絵画だったりしたわけで、それが80年代の活動に繋がっていくんですね。それが来週のテーマということになります。泉谷しげる30代です。



<INFORMATION>


田家秀樹
1946年、千葉県船橋市生まれ。中央大法学部政治学科卒。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに、「セイ!ヤング」などの放送作家、若者雑誌編集長を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、音楽番組パーソリナリテイとして活躍中。
https://takehideki.jimdo.com
https://takehideki.exblog.jp

「J-POP LEGEND FORUM」
月 21:00-22:00
音楽評論家・田家秀樹が日本の音楽の礎となったアーティストに毎月1組ずつスポットを当て、本人や当時の関係者から深く掘り下げた話を引き出す1時間。
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Rolling Stone Japan 編集部

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