ちゃんみなが語る、スランプを抜けて辿り着いた3rdアルバム『ハレンチ』



ーまずは今年4月にリリースしたシングル「美人」について訊かせてください。自身の経験を踏まえて現代の美に対して綴った楽曲で、相当反響が大きかったんじゃないですか?


「美人」は、やっと言いたかったことが言える感覚で作った曲なんです。リリースすることで何かが変わると思っていたし、期待もしていました。実際にそうなって嬉しいなと思いますし、今度NHKでも歌わせていただくんですよ。ゴリゴリな曲にも関わらず、ありがたいなと思います。

ーここまで響くだろうなという予感はありました?

ありましたね。結構体も張った作品ですし、私の中で溜めていたテーマだったので、MVも含めて反響があるだろうなって。尖ったMVで、首吊りのシーンがあったり結構痛々しいところも多かったので、どっちかだろうなと思ったんです。

ーよい反響だけでなく、悪い反響もあるかもしれないと思っていた。

そうですね。批判も覚悟していました。

ーMVは本当に衝撃的でした。最後にはEPの4曲目「ダリア」も歌っていますよね。それも含めて圧倒されました。他のインタビューで、わざと歌い方の質を下げたというような話をしていたと思うんですけど、僕からすると別にそういうふうには聴こえないというか。



ガナったり、そういう歌い方を結構したんです。それは「美人」で多かったかもしれないんですけど、技術をあまり使わないで、感情のままにただ歌うということをしています。

ー「美人」という曲を表現するために、そうした歌い方が必要だったと。

私はボーカルにすごくこだわって曲を作るタイプで、声は楽器ですから、一節一節変えたり考えたりしてRECに臨むんです。本来は曲の表情とか言葉によって歌い方を変えたりするんですけど、そういうことをあまりしなかったというか。

Rolling Stone Japan 編集部

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