ちゃんみなが語る、スランプを抜けて辿り着いた3rdアルバム『ハレンチ』

ー東京で生まれ育ったちゃんみなさんだからこそ書ける曲だなと思いました。「想像力」はポエトリーリーディング的な歌い方で、これもびっくりしました。

やってみたかったんですよ、ずっと。でもちゃんみなの初期にやるのはタイミング的によろしくないなと思っていて。今のタイミングだったらちょうどいいなというのと、書きたい内容があったので作ったんです。

ーここで描かれている内容は、ちゃんみなさんの経験を基にしている?

めっちゃ赤裸々な感じです。レコーディングって言わずにコメント録りって言って録りました(笑)。

ー歌い方へのこだわりをおっしゃっていましたけど、コメント録りという言い方にもこだわりがあるわけですよね。

結構リズムとかがバラバラなんですよ。こういう音楽を専門的にやっている人が聴くと、なんだこれは?と思うかもしれないですけど、それも美学として録っています。

ー「マリファナもやらないしドラッグもしない むしろやった事もカスった事も一度もない それなのに私は年々と段々と音楽に出会った時から変な夢を見るようになったんだ」というラインがインパクトあります。

私のこの現象は結構昔から悩んでいたものなんですよ。でも誰かに言っても、「薬やってんじゃない? 辞めたら?」とか、やっている前提で言われたりして。個人的な意見ですけど、マリファナとかドラッグをしながら作る音楽はドーピングと一緒だと思って、ちょっと嫌だなと思っちゃうんですよね。海外の一部ではマリファナとかも認められているから、本当に大大大好きでそういう歌ばかり作っていたいですとかはまた別ですけど、私はそのタイプじゃないっていうのを説明しておきたくて。

ー「先生言わないからさ。ドラッグ一緒にやめようよ。ラッパーとかは大体さ、やってるから大丈夫だよ」とお医者さんから言われ、診察料8000円を払って帰る部分は、嫌な意味でのリアリティがありました。

私もびっくりしましたもん。

ーピンクの空間は今も浮かんでくるんですか?

夢を見るんですよね。今もちょいちょい見ます。

ーそれを見る時ってどういう気持ちなんですか?

色とかテイストとかが本当に微妙に違ったりするので、何を伝えているんだろうってずっと思っていて。同じ夢を見るから、歌にして聴いてもらうことで詳しい人とかが教えてくれたらいいなっていう気持ちもありました(笑)。

Rolling Stone Japan 編集部

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