レーガン大統領襲撃犯、ジョディ・フォスターへのストーカー行為を謝罪

左:ジョン・ヒンクリー/右:ジョディ・フォスター(Photo by Evan Vucci/AP Images; ddp images/Sipa USA/AP Images)

1981年、当時のロナルド・レーガン米大統領の暗殺を試み、精神障害を理由に無罪判決を受けたジョン・ヒンクリー・ジュニア。ヒンクリーは、映画『タクシードライバー』で娼婦役を演じた女優のジョディ・フォスターに一目惚れしてストーカーになり、大統領を殺せばフォスターに好いてもらえるという妄想を抱いていた。

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事件の1時間前にはジョディにラブレターを書き、その中には「ジョディ、お願いだから自分の心をよく見つめて、こんな歴史的偉業を果たす僕に、君の尊敬と愛を勝ち取るチャンスをくれ」と書かれていた。

彼の弁護士が現地時間20日に語ったところによると、現在66歳のヒンクリーはフォスターと彼の犠牲者(レーガンと一緒にいた、ホワイトハウス報道官のジェームズ・ブレイディ氏、シークレットサービスのティモシー・マッカーシー氏、ワシントン警視庁のトーマス・デラハンティ氏を射殺した)に「深い後悔」を表明したいと述べたそうだ。

彼はワシントンのセント・エリザベス病院に収容され、30年以上にわたり入院措置が取られていた。5年前に退院が認められ、この夏、母親が亡くなるまで、バージニア州のウィリアムズバーグで母親と暮らしていた。

行動衛生局は昨年、ヒンクリー氏が「将来の暴力の危険性は低い」として、無条件での釈放を提案。現在、ヒンクリーには9カ月の試用期間が与えられており、セラピーグループの助けを借りずに自力で生活することができるかどうかを見ることになっている。

ヒンクリーは、長年にわたって匿名で自分の芸術や音楽を発信してきたが、YouTubeチャンネルを通じて音楽活動を行うことが認められた。彼は昨年、ローリングストーン誌にメールで次のように述べている。「私は今、音楽のキャリアを追求しています。主にカントリーソングを書いていて、ちょうど2曲完成したところです。私の音楽活動に興味を持ってもらえるとうれしいです」

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from Rolling Stone US

Translated by Rolling Stone Japan

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