『風街とデラシネ』松本隆の作詞家50年を名曲の詞とともに振り返る



「J-POP LEGEND FORUM 松本隆特集第3弾 風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年 パート1」。10月27日に発売になる私の本、KADOKAWAから出る『風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年』。本と連動した2枚組のアルバムがソニーから同じ日に発売になる。そのCDを全曲お聴きいただいております。流れているのはこの番組の後テーマ、竹内まりやさんの「静かな伝説」。彼女のデビューのきっかけとなったのが、さっきの「8分音符の詩」を歌っていたことなんですね。まりやさんの3枚目のアルバム『LOVE SONGS』の中に「五線紙」という松本隆さんが書いたオリジナルがあるのですが、これは松本さんからまりやさんへのアンサーソングでもありました。

冒頭で10月27日に出る私の本が「J-POP LEGEND FORUM」の2018年1月の特集がきっかけで始まったと申し上げましたけども、連載を始めてみて実は後悔したんですね。今だから言えますが、とんでもないことを始めてしまったと思った。番組のインタビューは5時間で50年を辿ったんですけども、連載に取り掛かってみたらあまりにも膨大で、全体像が大きすぎて、それはもう、想像を遥かに超えていて。この曲もあったとか、あの曲は知らなかったとか、このアルバムも松本さんが書いているんだという連続でありまして。その中からアルバムを中心に興味深い詞、印象深い詞、これは知ってほしい詞というものを本の中で紹介して、その中の曲を選んだのが今回CDなんですね。ですから、あのヒット曲もこのヒット曲も入っていないのですが、松本隆という作詞家がどんなキャリアを辿ったのかというのは今まで語られていない、知られていない面を知ることになるのではないかと思ったりしています。来週は70年代後半からの曲をご紹介しようと思うのですが、1アーティスト1曲なので涙を飲んで諦めた曲ばかりという、そんなコンピレーションアルバムでもあります。



<INFORMATION>

田家秀樹
1946年、千葉県船橋市生まれ。中央大法学部政治学科卒。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに、「セイ!ヤング」などの放送作家、若者雑誌編集長を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、音楽番組パーソリナリテイとして活躍中。
https://takehideki.jimdo.com
https://takehideki.exblog.jp

「J-POP LEGEND FORUM」
月 21:00-22:00
音楽評論家・田家秀樹が日本の音楽の礎となったアーティストに毎月1組ずつスポットを当て、本人や当時の関係者から深く掘り下げた話を引き出す1時間。
https://cocolo.jp/service/homepage/index/1210

OFFICIAL WEBSITE : https://cocolo.jp/
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Rolling Stone Japan 編集部

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