極悪ポルノ男優が法廷でウインク、裁判所に現れた謎の女性と「狩場」の実態

ロン・ジェレミー被告(Photo by David McNew/Pool Photo/AP)

勾留中の米ポルノ俳優、ロン・ジェレミー被告が、延び延びになっている連続レイプ事件の公判で、ついに来年2月に陪審員と対面することになった。現地時間12日に判事が申し渡しを行なった。

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口ひげを生やしたポルノ業界の重鎮は、車いすに運ばれてカリフォルニア州ロサンゼルス中心地の裁判所に出廷。手錠をはめられた両手首は膝の上に置かれ、トレードマークの長髪は真っ白になっていた。

ジョージ・ロメリ判事は、来るべき公判が4~6週間にわたるだろうと述べた。公判が「2月後半」から開始されることを踏まえた上で、判事は次回出廷日を2022年1月6日とすることに同意するか、とジェレミー被告に尋ねた。

「はい」というジェレミー被告。午前中の審問で彼が発した言葉はこの一言だけだった。

すぐさま傍聴席から1人の女性が立ち上がり、判事に呼びかけた。

「裁判長、審問がたびたび延期される中、被告を勾留したままなのは非人道的です」と、その女性は被告弁護士のスチュワート・ゴールドファーブ氏に言及してこう言った。

「どなたですか? 被告とはどんなご関係ですか?」と判事が訪ねた。

「彼は10年来の友人です」。ジェレミーこと本名ロナルド・ジェレミー・ハイアット被告について、女性はこう答えた。

「あなたには非人道的と思われるかもしれませんが」とロメリ判事。「問題は、弁護人が有効な助言をするためにも、被告は自分に不利なあらゆる証拠を把握しておかなくてはならないのです。訴因は1件だけではありません。膨大です。友人としてハイアット氏の身を案じるのは結構ですが、被告の弁護士はあなたではありません」

車いすを押されて退廷する際、ジェレミー被告は女性に向かってウインクした。ローリングストーン誌が名前を尋ねたが、女性は本名を明かさなかった。

8月25日に突如行なわれた罪状認否で、68歳のジェレミー被告は数十件の強姦罪を含む34件の性的暴行罪で無罪を主張した。それ以前に告訴された刑事裁判で、ロサンゼルス郡大陪審が非公開で訴追してから1週間後のことだった。

訴追内容には15~51歳の21人の被害者と、1996年に遡る加害者の犯行パターンが盛り込まれている。

Translated by Akiko Kato

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