ブリング・ミー・ザ・ホライズンが語る、「フューチャー・エモ」で若い世代と共鳴する理由

ブリング・ミー・ザ・ホライズン(Courtesy of ソニーミュージック・インターナショナル)



「DiE4u」で目指したこと

ー新曲「DiE4u」のことも聞きたいのですが、この曲が<ポスト・ヒューマン>の第2フェーズの始まりになりますよね。音楽的にも、歌詞のトピックにしても、メロディのアプローチにしても、また違った意味で新しいことをやっていますが。

オリー:「DiE4u」を作るに当たっては、間違いなく今までとは違うサウンドを目指したね。<ポスト・ヒューマン>の1枚目である『ポスト・ヒューマン:サバイバル・ホラー』では、2000年代初期のニュー・メタル、オルタナティヴ・ロックから受けた影響を、フューチャリスティックなサウンドとミックスしてみた。



「DiE4u」も同じようなアイデアで、エモ、スクリーモから受けた影響を、フューチャリスティックなサウンドとミックスしてみたんだ。僕がロック・バンドにハマり始めた頃は、リンキン・パーク、KORN、スリップノットの全盛期だった。そこからさらにロックにハマる頃には、Glassjawやノーマ・ジーンといったスクリーモ、エモのバンド、さらにはメタルコアやポスト・ハードコアの走りのバンドが出てきた。そういう当時のバンドに対してオマージュを捧げたいっていうのもあるんだ。同時に、<ポスト・ヒューマン>が僕にとってスゴく大きな意味を持つのは、テーマで言えば、今の状況を克服して進化していくことを扱ってるからなんだけど、音で言えば、僕たちのルーツ、僕たちがどこから始まったのかっていうのを見せてるし、さらには進化も見せてるからなんだ。だから音楽的にはその両方の側面を持たせたかったんだよ。子供時代に遡ってみるとそこにはその時代の音楽があったし、同時に未来に向かってはモダンでコンテンポラリーな音楽がある。そういった音楽をブレンドしてるから、フューチャリスティックだけどノスタルジーを感じさせる音楽になってると思うんだ。未来に目を向けてるんだけど、子供時代の記憶を思い出すような感じさ。

だけど、今回の「DiE4u」の方が制作は難しかったね。『ポスト・ヒューマン:サバイバル・ホラー』はその前にやってたことを踏まえて作ったから、すでに異なる要素のブレンドのやり方はわかってたし、ニュー・メタル的なリフとかメロディがあって、その上で新しいアレンジがなされてる。でも今回はスクリーモ、エモだからね。「DiE4u」をリリースしたら、「オーマイゴッド! この曲、ジャスティン・ビーバーみたいだ」なんて言われたよ。それを聞いて、やったねと思ったね。僕たちなりのポップ・ミュージックをやってるんだけど、同時に、僕たちならではのエクストリームな要素もかなり持ち合わせてて、しかもスゴくフレッシュなんだ。ロック・バンドをやってて、メインストリームに向かって進んで、より多くのオーディエンスにアピールするようになると、エクストリームな要素って消えていくものだ。今、アルバム『アモ』を振り返ってみると、自分たちがやったことには誇りを持てるんだけれど、ブリング・ミー・ザ・ホライズンのヤバさみたいなものは少し欠けてたのかなとも思うんだ。

ー「BBC Radio 1 Live Lounge」を観たのですが、「DiE4u」をリーのアコースティック・ギターとジョーダンのキーボードだけをバックに歌っていましたね。あれを観ると、「DiE4u」はシンプルにコード進行とメロディだけで作ったんじゃないかと思ったのですが。

オリー:さっきも話したように、この曲のヴァイブスはオールドスクールとコンテンポラリーの両方をミックスしたものなんだ。メロディに関しては、アレンジも含めて何歩も先を行ったものにトライした。これは常に僕にとっての目標でもあるんだけど、メロディが頭の中に残ってなかったら、まだまだ良い曲とは言えないってことなんだ。



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